花屋の店主は実は公安警察3 (ページ20)

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日苗side

男の人が歌うHappy birthday to youは低くて面白かったけど、私にこんな素敵な誕生日がやってくるなんて思いもしなかった。

諸伏｢さあA火を消して｣

諸伏さんに言われて頷くけれど震えて息が吹きかけれない。

萩原｢色々あったんだね｣

頭を撫でられ、視界がぼやけて何も見えなくなった。

降谷｢みんなで消すのはどう？｣

諸伏｢いいアイデアだね｣

伊達｢じゃあもう１回歌うか！｣

皆がまたギターに合わせて歌い始めて萩原さんの合図でロウソクを消した。
明かりを付けるとケーキは冷蔵庫に返り、食事が並ぶ。
アスレチックで沢山遊んだからか、遅めのBBQがお腹にもうない。ペコペコだった。

松田｢すっげぇ、よくあの短時間で作ったな｣

私と降谷さんと松田さんがお土産売り場を回ってる最中に諸伏さんと萩原さん、伊達さんはここで料理を作っていた。

萩原｢ほとんど諸伏ちゃんかな、俺たちは指示通りに動いただけ｣

伊達｢でもこの分け方をして正解だったな！｣

降谷｢僕はもう料理下手じゃないよ…松田と同じにしないでくれ｣

松田｢俺だって作れるわ！！！｣

そんな会話を目を赤くした私が笑いながら小皿に料理をよそうと松田さんが止めた。

松田｢主役のお姫様が何やってんだ？よこせ｣

横取りされて優しく何食べたい？と聞かれる。私がこれとこれと言うと多めに乗っけてくれた。

萩原｢レディの食べる量じゃないでしょ、それ｣

松田｢食える食える！公安だからな｣

諸伏｢食べきれなくてもオレが食べるから気にしないで｣

ワイワイしながら食事をする。いつどこで萩原さんが企画したとか有休を取るために松田さんが後輩の面倒を見たとか。伊達さんが彼女に嫉妬されて説得するのが大変だったとか。降谷さんが気まずいからって最初は乗り気じゃなかったとか。諸伏さんがなんか忙しかったらしい、詳しくは教えて貰えなかった。

A｢美味しいです！｣

諸伏｢それは良かった｣

萩原｢もうそろそろプレゼントタイムにしない？｣

すると目の前に5種類の包装された何かが置かれる。

萩原｢これみんなAちゃんへのプレゼントだよ！中身を開けて誰からのプレゼントか当ててみてよ｣

A｢へぇ…｣

え、待ってそれ間違えたら気まずいやつでは。。。

伊達｢5年の付き合いだし同じ警察官だからな！楽勝だろう｣

松田｢間違えたら飲むビールのジョッキが増える｣

急に居酒屋の忘年会みたいな空気になる。
そうか…誕生日会と同窓会だからか……。