花屋の店主は実は公安警察 2

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可愛い女子中学生を見送るとすっかり夜になっていた。
松田さんのエプロン姿、すっかり見慣れたな。

今度こそ花屋を閉じてパソコンを開く。


ピピピピピ

＜降谷｢ゼクト｣＞

A｢はいバーボン｣

＜降谷｢RUMからの追加メールでボクとペアを組むことになった｣＞

A｢わかりました｣

ネズミの駆除をする時は必ず探り屋とスナイパーがセット。何でも出来ることに越したことはないけれど、私は昔最後の最後で失敗してしまったから上が許さないんだろう。
時にはバーボン、時にはキュラソー、時にはベルモット、ごく稀にジン。

＜降谷｢どうしました？｣＞

A｢いや何でもないです。ところで最近は、｣

＜降谷｢プライベートの探りはよしてくれ｣＞

諸伏さんの安否が知りたかったのに…。
ネズミの駆除が多いからもしかしたら電波が傍受しているかもしれない。
降谷さんの発言は正しい。

A｢ガードが堅いこと｣

私らは日にちと誰をターゲットにするのか決めて通話を終えた。
なーにが足引っ張らないでくださいね、だよ。
連絡を寄越さない2人の中で1番寄越さないのは降谷さん。
諸伏さんは本当に分かりずらい手紙を寄越してくる。何かのメモかと勘違いするくらいの走り書きでしかもチラシの裏。
降谷さんと私は組織で一緒に仕事をした時しか会話していない。

A｢用事があるのはバーボンじゃなくて降谷零なのに！｣

モヤモヤしてテレビを付けると警察の24時間密着の特番がやっていた。
いつも取り上げられるのはこの街。
毎日事件が起きて、そのうち3日に1度は殺人事件って頭狂ってる。

A｢あ、萩原さんだ｣

インタビューを受けていた。
子供の頃はどんなだったか、学生時代のエピソード。

[モテモテですが、最近は気になる女性はいるんですか？]

警察の特番で何聞いてるの…。爆弾の話しなよ…。
その質問を華麗に避ける萩原さんのトーク術。
聞いていて気持ちがいい。
その後画面が切り替わり今度は捜査一課強行班が取り上げられた。
犯人逮捕のシーンなんか見応えある。

そんな捜査一課にもインタビューが設けられていた。
前で話すのは美和子さんと松田さん。
確かに2人並ぶと映える。

A｢そこは高木さんでしょうよ！｣

またしても納得ができない。2人は恋仲になる予感がするから今から引っ付けないと！！！
ほら！松田さん興味無いからあくびしてるじゃん！警部のやることじゃない！！！

[あはは、じゃあ松田警部は好きな女性いますか？]

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