花屋の店主は実は公安警察 2

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日苗side

ジンに呼び出されて暗い倉庫に入る。
そこには既にライが立っていた。

ライ｢ゼクトじゃないか｣

落ち着いた低い声が倉庫内で響く。
なぜこの世界のイケメン男性はみんな背が高いんだ、近付くと首が痛い。

ライ｢ここに俺と君が呼ばれているということはシークレットな任務なんだろう｣

A｢どうでしょうね｣

｢それならなぜキールが呼ばれているのか分からないけど｣

まだ集合までだいぶ時間がある？もう指定の時間だけれど…。

ライ｢ちょっとライフルを貸してくれないか？｣

｢俺達がなぜ先に呼ばれているかは、ジンにお前のライフルのメンテナンスをするよう頼まれているからだ｣

ライがバッグを下に置いて手入れの道具を出した。

A｢変なことはしないでしょうね？｣

ライ｢そんな直ぐにバレるような事はしないさ｣

恐る恐る預けると手際よく手入れをし始めた。

ライ｢年代ものだから部品を揃えるのが大変だろう｣

少しいじっただけで私のライフルが結構古いものだとわかるらしい。さすがスナイパー。

A｢貴方はなぜ組織入りしたの？｣

ライ｢入るべくして入った…かな｣

｢プライベートな話なんでな…君も聞いたら教えてくれるのかい？ゼクト｣

A｢売られたのよ…組織に｣

もう9年か…。

A｢下積みが長いから、愛着湧くんじゃないかしら｣

カチャカチャと組み立てて試し打ちをして私に渡す。
確かに音が違う。前よりも良くなった。

A｢ありがとう｣

ライ｢いつでも言ってくれて構わない、どうせまた彼から言われるんだからな｣

手元の時計を見るとまだ15分ほど時間がある。

A｢スコッチと組むことが多いんでしょ？どんな男なの？スコッチって｣

私はバーボンやキュラソー、ベルモットと組むことが多いから知らない。

ライ｢彼は……とても生真面目だ｣

｢それ故たまに融通が効かないが…｣

最近はそれぞれで動くことが多いから見ていないがと付け足した。

A｢そう…｣

ライ｢彼が気になるか？｣

A｢先日あった時はとても疲れているようだったから｣

｢私が任務を少しだけやることになったのよ｣

ライは大変だなと呟いた。
5分前にキールがやって来た。彼女とも私は面識あるだけでどういう人間なのか知らない。
時間ピッタリにジンとウォッカが現れた。








ジン｢信用出来るお前らに来てもらったのは他でもねぇ、調べて欲しいことがある｣

｢ライとゼクトはスコッチを。キールは俺とギムレットだ｣

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