魔術使いとかいけつゾロリ

第三十五魔術 ページ37

Aもびっくりして起き上がって目をカッと見開いていた


他のみんなもぽかーんとしていた



ミリーがロジャーにビンタをしていたから。



ロジャー「＿＿…ミリーくん…」

ミリー「＿先輩がこれほどわからずやだと思わなかった…！」

ミリーは涙をためて言った

ネリーは涙を流し大きな声で言った


ネリー「見たでしょ！ダポンさんの涙を！

あれは心から反省している証拠よ！！」


ミリー「間違ったことをしてしまった時、

それを本心からやり直したいと思っているのなら、

その人からやり直すチャンスを取り上げる権利は誰にもないわ！」


ネリー「ダポンさんは本気なのよ！

…なのに＿っ」


ネリーは言葉を言い終える前に泣き崩れてしまった

ミリーが優しく声をかけるとネリーは抱きついた


ロジャーは黙って左ほほを手で押さえた


ダポン「＿ありがとう。ミリーさん、ネリーさん、

もういいんです、私の気持ちをわかってもらえただけで十分です…！

私はおそらくもうダメです、バチが当たったんでしょう…」


ミリー「…そんな…！」

重い空気が流れている中ダポンはうるうると目を潤し

他のみんなは黙っていて

Aは体育座りをしてうつむき無言になった

ダポンは静かに笑って口を開いた


ダポン「＿最後にゾロリさんが言っていた、あの怪我を治す薬の調合を教えます。

書きとめてください、そして早く困っている人たちに＿＿」


ゾロリ「…お断りだ」

ダポン「え…！？」


A「…！」

ミリー「ゾロリさん…！！」


ゾロリ「その薬は＿ダポン。

お前が作らなきゃダメだ。」


ダポン「私が…？しかし＿＿」

第三十六魔術→←第三十四魔術

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す