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捌拾捌 ページ45

時透side





『…!!来てくれたんですね!よかった…わかりました。』



「Aは第2看護室へ。」


『はい。』




Aは部屋を出ていった。









その男性は、どうやらお医者さんだった。


手術着を着ていたが、よく見ると 術着の下に




水色の甚平を着ていた。






「よし、始めます。それに切り傷が酷いな。腎臓もスパッと行ってるね。傷も開きかけ。理解しました。」



時透「…(この人は…誰だ)」





「正直助けられるかは五分五分ですが…いや、情けは人の為ならず。絶対に助ける。君は生きる。大丈夫です。」







時透「、…(ああ…よく分からないけど 涙が出ちゃいそうなほど優しい人だ…)」









死ぬのかな、なんて諦めていた。でも この人は僕を生きさせようと頑張っている。




なんて凄い人なんだ。









「申し遅れました、僕の名前は瀬田宗次郎。あなたの手術を担当します。」






ぼくは麻酔で完全に眠った。









ああ…思い出した。




僕は、あなたと会っていたんですね、

瀬田宗次郎さん….







それから、僕が目を覚ましたのはその4日後だった。




起きたことを伝えようと無茶だったが歩いて宗次郎さんを探しに屋敷の中の練り歩いた。





でも彼は見つからなかった。




時透「(留守にしてるのかな)」






すると何処からか 風が吹いてきた。



その風の元へ。


「(ここだ。)」





僕はそっと開いている襖から中を見た。






覗き込むと、






窓を開けて外の景色を 伏せた目で見つめる君がいた。


その右手には 血に染った水色の甚平があった。









僕は瞬時に察した。

よく分からないけど… 瀬田さんにとって良くないことが起きたんだって。



あの優しい目はもう目を覚まさないんだと。








なんで 僕はこの事を忘れていたんだろう…




麻酔や眠り、僕の記憶の問題もあって…埋もれてたんだな。


でも、ここからは記憶がある。









僕は声をかけるか迷っていると



君は僕の気配に気づいたようで


ゴシゴシと目を擦って

『起きたのね、良かったです。』


と微笑んだ。





時透「…はい」




『お薬を用意するので… 部屋で待っていてください。』


「はい」





無理してるのが、バレバレだった。







ーーーーーー



回想終わり ( ¯-¯ )

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モブ子ちゃん(プロフ) - むいくん推しさん ありがとうございます!本当は宗次郎くん悪役なんですけどキャラ崩壊させてしまいすみません笑 ありがとうございます、励みになります! (2020年5月25日 14時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
むいくん推し - この作品好きです!るろうに剣心が好きなので、初め瀬田宗次郎が出てきた時すぐに分かりました 笑 頑張ってください! (2020年5月25日 1時) (レス) id: cb8f5d0707 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - ラムネ さん、どうもありがとうございます!励みになります。 (2020年4月11日 16時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - とても面白いです!更新頑張ってください (2020年4月11日 1時) (レス) id: c4efbc7b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブ子ちゃん | 作成日時:2020年4月3日 9時

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