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漆拾肆 ページ32

Aside






ーーー 約 40分前 ーーーー









『んん…』



うっすらと目を開ける。

あれ…真っ暗だ…






『ここは、…壺の中?』



ああ、そうだ。
わたし、すごい力で壺に吸い込まれてしまったんだ…









「だれかいるのかー?!」

「また新しく人が来たぞ!」

「助けてくれーー!!」








『え!? (人の声がする!)

誰かいるんですか !』



ドタドタ、と大人数で 誰かがこちらへ向かってくる。


鬼は群れない、… ので 恐らく。



「俺達も壺に吸い込まれてしまったんだ!」


やはり。

他の犠牲者の方々だった。



『だれか、光を灯せるものを持っていませんか?』

「こ、これをどうぞ!」




マッチのようなものを受け取り、 火をつける。

それを いつも持ち歩いてる短刀の鞘に火をつけ、たいまつのようにする。







みんな、刀鍛冶の方だろう、ひょっとこを付けていた。




『そうですか… 不甲斐なくありますが…わたしは鬼殺隊、色柱です。必ず助かる道を見つけてみせます。』






人々「おおお!色柱様までここへ…」

「柱の方が来てくださったぞ!!」

「そ、その短刀の鞘!火につけて良かったのですか?」









『… まあ、彼も許してくれるはずです』







人々「(彼…?)」





『それよりも… この明るさでは…完全に不利だ。』





私は色を得意とする剣士。

この明るさでは 全くもって色が見えない。

この たいまつが無ければ、それこそ一巻の終わり。

さっき受け取ったマッチの箱には、あと2本しか入っていなかった。

きっと 私が来る前にほとんどを使ってしまったんだろう。






そんなことを考えていると…


「アウウウウ!!!!オオオオオン!!!」




『鬼!壺の中にも鬼がいたのか!』



人々「うわぁぁ!!」




気配は 一体。だけど、、とてつもなく大きい!





『(まずい。ここで死ぬ訳には行かない…せめてこの人たちを守らなければ。)

みなさん後ろへ下がってて! 』





「アウウウウ!!!グルル…」



『色の呼吸 肆ノ型 紅魔の涙』




「ウグア! ウウ!」



手応えは…ほとんど かすり程度だろう。






「ガアア!」


『まるで知性がないのね。あのキモイ鬼も趣味が悪いわ。』

「ウガア!!!!!!」


っ!!

右の下腹部を大きな爪でガリ、と引っかかれた。






この鬼…まだ数字を貰っていないだけで
力が上弦の鬼並に強い!

漆拾伍→←漆拾参



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モブ子ちゃん(プロフ) - むいくん推しさん ありがとうございます!本当は宗次郎くん悪役なんですけどキャラ崩壊させてしまいすみません笑 ありがとうございます、励みになります! (2020年5月25日 14時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
むいくん推し - この作品好きです!るろうに剣心が好きなので、初め瀬田宗次郎が出てきた時すぐに分かりました 笑 頑張ってください! (2020年5月25日 1時) (レス) id: cb8f5d0707 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - ラムネ さん、どうもありがとうございます!励みになります。 (2020年4月11日 16時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - とても面白いです!更新頑張ってください (2020年4月11日 1時) (レス) id: c4efbc7b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブ子ちゃん | 作成日時:2020年4月3日 9時

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