霞柱の元恋仲さん:02

伍拾 ページ4

You side








『やっと、気づけた。 時透くんのおかげよ、どうもありがとう。』

ずっと言いたかった。
わたしは 君を恨んでるんじゃなく
君に感謝をしてると。


やっと言えて、スッキリした。



「…っ」


笑顔で感謝を述べると、ぼろぼろと涙をこぼす時透くん。



『あら！なんで泣くの！？』

「うっ… Aと本当の仲直りが出来たようで…なんでだろう、すごく嬉しいよ…」


『ふふ。よしよし』


頭を撫でる。


「子供扱いしないで…うわあん…」



『そういうところが子供なのよ(笑)』





泣きながら食事を食べてた時透くんは正直

すごく滑稽だった(笑)






ていうかボロ泣きしてる時に 宿の人が

お皿片付けに来て凄い誤解された。



あら、痴話喧嘩！？なんて(笑)









「…(ぐすん)」



『落ち着いた？』


「うん…」




『ほら、今日はもう寝よう』


「うん…Aだいすき」


『はいはい。』




嫌がる時透くんを無視して 部屋に返した。









なんだか、スッキリしたな。


ずっとあった蟠りが 消えた。




踏み込めなかったことを、やっと言えた。


今日はハッピーな日だな。









『おねえさん。 なにか甘いもの、貰ってもいい？』


宿の人「なにがいいかい？」


『飴玉…とか。』


宿の人「ふふ、いいよ。 好きなの選びなさい」









今日はいい日だから、

黄色くて まん丸の飴玉にも チャレンジしてみようかな…なんて。







『ん… 美味しい、かも。』









甘いものも なんだか食べられるようになりそうだな。

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