霞柱の元恋仲さん:02

陸拾肆 ページ22

You side









暖かい太陽の色、澄んだ空の色。





『…ん… 』



目を覚ます。いい朝だ。
隣には上裸で寝ている時透くんがいた。


時透くんの首筋にはわたしが付けた痕。
ふふ なんかちょっと優越感





『腰痛い〜… 』

どんだけしたんだよ… 婚前交渉とか言ってらんないわね…



『起きて〜時透くん』


「んー………………………やだ………」


『おーきて。』

「…やだぁ…………」


かわいい… 正直子供みたいなんだよなぁ時透くんて。(笑)


『おきたらちゅーしてあげる』


「………！！ おきる、。！」

もそりと 起き上がる。寝癖ついてるよ。


「はい、ちゅーして」

『とりあえず顔洗いに行こ(笑)』

「」



まあ ちゅーはしませんが…(笑)






ーーーーー



今日も朝から時透くんと稽古場を使っていると、

私のカラス、琥珀が手紙を持ってきた。




琥珀「A〜！A〜！ 桜鉄から手紙アリ！！」


『あら、なんだろう… ありがとう琥珀。』


手紙を開いてみると、







「 拝啓 金城Aさんへ。

1,2週間ほどかかると思っていた 金城さんの日輪刀が、予定よりも早く出来上がりましたことをここに書します。 いつでも 取りに来てください。

あなたの夫、 桜鉄より」





『あら、 もう日輪刀が出来たのね！早いわ。』


時透「( あなたの夫、桜鉄より じゃないだろ(むすっ) )」




ということで

桜鉄さんの所へ 刀を取りに行こう！




って、したいんだけど… 今日は行きたいところがある。





「何か用事でもあるの？」


『うん、 ちょっと。 』


「ついて行こうか？」


『ううん、一人で行けるよ』

「わかった。」





そう言って、わたしは 宿を出た。









ーーーーーー
You side








今日の目的地に向かう際、
ちょっと小さい山を登らなければならなかった。






『ここ、結構険しいのね…』


草木が生い茂って、道に溢れてる。

普通の人だったら登るの大変だわ。




そんなこんなでやっとこさ 目的地に着く。









『やっと、着いた… 宗次郎さん。』




私は、宗次郎さんのお墓参りをしにきた。

陸拾伍→←陸拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す