肆拾弐 ページ44
You side
『月が綺麗ですね』
「… 胡蝶に似てきたな」
『ふふ、そうかも』
やっと、 笑えた
しのぶちゃんの真似みたいになったな
なんてこと考えてると
「…」
無言で冨岡さんが わたしのうえに覆いかぶさってきた。
『…冨岡さん…』
悲しい色。でも優しい色。そして 愛の色。
『ふふ、…冨岡さんが 弱みに付け込もうとしてくる人だと思いませんでした。(笑)』
「分かっているんだろう… 俺が君を好きだってこと」
『…まぁ、そうですね。』
冨岡さんは 覆いかぶさったままだ
わたしは この特異体質のせいで
誰かが誰かに恋してる ことなんて 分かってしまう。
だからこそ 冨岡さんの好意にも気付いている。
ただ 時透くんと 付き合ってから 他の人からの好意は 無視をしていた
「…時透のことは どう思ってる」
『… 』
答えたくは、なかった。
「…」
『どうでしょうね。でも 今あなたに身を委ねるほど わたしは 軽い女じゃありませんよ。』
「!」
『もう今日は寝ます。 』
「…俺は 諦めないぞ」
『ふふ…望むところです。おやすみ、義勇さん』
「なっ!!/」
頬に一つだけ 挨拶がわりの接吻をして
わたしは部屋に戻った
次の日
わたしは
時透くんと話した。 ごめんね、 と。
一応 仲直りのようなものをした。
喧嘩なんてしていないけれど…
でもすこし、避けてしまう。
それに、話すこともないし…
気まづい関係になってしまった
ーーーーーーー
You
『その時から、時透くんとは気まづい関係が今も続いてるの。
それに、 その事件が起きてから わたしは 心の底でいつも泣いてしまっているんだろうね。』
静かに話を聞いてくれてた伊之助くんの頭を撫でる
伊「そんなことがあったのか…お前も大変だったな。」
『いいのよ。仲直りみたいなのはしたし、話せるようにもなってきたのよ?』
伊「ふん…次、おめえの大切なものがなくなったら 俺が助けてやるよ」
『わあ!親分。優しいわね。』
伊「ガハハ!!!!そうだろ!!!」
伊「だから 泣くな」
『え?』
あれ… つーって 涙が頬を伝ってる
『あ、あれ…?あたし、泣いてたんだ…』
伊「ん。、」
伊之助くんは ギュッとしてくれた。
温もりが健みたいで 私は伊之助くんの胸で大泣きした。
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モブ子ちゃん(プロフ) - ありがとうございます!笑 如何せん冨岡さんの出番が少ないのですが 可愛くさせてあげられて良かったです笑 時透くんでは無いところに目を向けていただけだと思うと嬉しいです。 (2020年5月23日 15時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 玖の冨岡さんめちゃくちゃかわいいですね……「たべよう たべよう」……可愛すぎてムフフですねこれ…… (2020年5月23日 9時) (レス) id: 0f8daf8c89 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - わー!こんなガバガバなお話にそんな素敵なコメント…ありがとうございます!頑張ります。 (2020年4月1日 18時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 面白かったです!更新頑張ってください! (2020年4月1日 17時) (レス) id: ee728212d8 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - はああ 有難う御座います!結構な力量で書いたものが消えてて心底落ち込んでたのですがすごく、嬉しいです!これからも、是非ご愛読してください!ムフフ! (2020年3月30日 3時) (レス) id: 3ad2e3812e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モブ子 | 作成日時:2020年3月22日 18時