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参拾 ページ31

You side








むいくんは 何故 健が鬼殺隊に入りたいのかを聞いた。






健「…それは、…」



『健、私が話すわ。』




『むいくん、私には 宗次郎さんという恋仲がいたの。』



「こ、恋仲…」




『すごく素敵な人だった。水色の甚平を着ていて、剣技もとても強かったの。 』



『でも、ある日。 私が家に帰ると 上弦の鬼と必死に戦う宗次郎さんがいたの。』


むいくんは、 ごく、と固唾を吞む。



『私は焦ったわ、とても。このままでは最愛の人がいなくなる、と。私も戦いに参戦したけど … 結局勝てなかったの。』



「、ならなんでAは生きてるの?」


『女性は食べない、殺さないっていう 変な鬼だった。何故だかは知らないわ。』



『私は最愛の人を亡くし、悲しみにくれていた。』


『そんな状況を見て、健は鬼殺隊に入り、姉ちゃんを守る と言うようになったわね。』


むいくんなら、気づいたでしょう。



健はね、 鬼から、私を守りたいんじゃない。

鬼という脅威が、私の周りの人々を殺す。その環境から、その摂理から、私を守りたいと言うようになったのよ。




「そっか… その話は、知らなかったな…」


「でも 健くんなら、信用してもいいと思うよ。」

健「え?」


『な、なにを言い出すの?むいくん。

健は、…健は鬼殺隊なんかに…』



「健くんなら守れるよ。Aのこと、Aの周りの人達のこと。」



「姉ちゃんが大事なんでしょ?その気持ちだけで いいんだ。Aが考えるよりも 世界って単純なんだ。」


「鬼か、人間か、どちらかが生き、死ぬ。」

「健くんは剣技も素晴らしいし なによりも強い意思がある。 ぼくは、健くんなら任せられると思う。」




健「と、時透さん…」



『…むいくん…』



「A、鬼殺隊''なんか''って 咎めたらダメだよ。素晴らしい仕事だから。Aが人を守りたい様に 健くんもAを守りたいんだよ、きっと。」



その言葉は、 あんなに深く考えていた私の胸に
ストンと入ってきた。


健を見る。 緊張の色が出てる。


でも、真っ直ぐで 無垢な色も出てる…




『……そうね。分かった。 』

『健、あなたが鬼殺隊に入りたいという意志を認めます。』



健「姉さん…!」

時透「…A…!」




健「姉ちゃん!!ぼく、やっぱり大きくなったら姉ちゃんとケッコンする!」




時透「…!(むすっ)」



あ、むいくん嫉妬した(笑)

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モブ子ちゃん(プロフ) - ありがとうございます!笑 如何せん冨岡さんの出番が少ないのですが 可愛くさせてあげられて良かったです笑 時透くんでは無いところに目を向けていただけだと思うと嬉しいです。 (2020年5月23日 15時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - 玖の冨岡さんめちゃくちゃかわいいですね……「たべよう たべよう」……可愛すぎてムフフですねこれ…… (2020年5月23日 9時) (レス) id: 0f8daf8c89 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - わー!こんなガバガバなお話にそんな素敵なコメント…ありがとうございます!頑張ります。 (2020年4月1日 18時) (レス) id: afef9450d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 面白かったです!更新頑張ってください! (2020年4月1日 17時) (レス) id: ee728212d8 (このIDを非表示/違反報告)
モブ子ちゃん(プロフ) - はああ 有難う御座います!結構な力量で書いたものが消えてて心底落ち込んでたのですがすごく、嬉しいです!これからも、是非ご愛読してください!ムフフ! (2020年3月30日 3時) (レス) id: 3ad2e3812e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブ子 | 作成日時:2020年3月22日 18時

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