霞柱とその元恋仲さん

廿漆 ページ28

You side









やっとのことで 伊之助くんが落ち着いた。


「…(ぐすん)」


母性本能くすぐられるなあ、(笑)



「…A、俺はな 勘が鋭いんだよ」



「だから Aの感情とか 分かんだぜ」


『へえ… わたしはいま、どんな感情？』


「んー…Aはいま …」


勘を感じ取って…




「…ん？…かなしい、だな」


『え？ 私、哀しいの？』


「おめえ哀しいのか？」




『…伊之助、インチキなんじゃないの？』


「ちげえわ！！俺の勘はなんでも当たんだよ、」



『ふふ』


「おめえ」


『うん？』









「すげー奴だな、哀しいのに笑ってる 」







その言葉 は ズシンときた。



『…』


「おれさま 親分が聞いてやるよなんでも！」


『ふふ、良いよ 哀しみを分け与えるなんて酷いことしたくない。』


「いいから言え！哀しいのに笑うな 頭ん中ぐちゃぐちゃになんぞ」









『、それも、そうね。』





「おめえの 過去が聞きたい」









伊之助ってば 痛いとこ着いてくる。





わたしが 炭治郎くんにも言えなかった過去。


伊之助くんに、言ってみようかな。









それは およそ 1年前の、 こんな時期だった。









やっと過去編入ります

よかったよかった

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