霞柱とその元恋仲さん

拾漆 ページ18

You side









「御館様の御成です」









産屋敷「よく来たね 私の可愛い子供たち」




「「「！」」」



地に片膝を付け 御館様への敬意を示す。




「おはようみんな。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな」





御館様… 病が進行していらっしゃる…





「顔ぶれが変わらずに半年に1度の柱合会議を、迎えられたこと 嬉しく思うよ。」




ああなんて優しい方なんでしょう…









不死川 「御館様におかれましても御創建で何よりです。ますますのご多幸を切にお祈り申し上げます」




い、言いたかった…！！！









産屋敷「ありがとう、実弥」






不死川「おそれながら 柱合会議の前に この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士についてご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか？」





わたしたちが最も気になる部分に 切り込む不死川さん。






そこから、御館様は 炭治郎と禰豆子を容認していたこと。

そしてみんなに認めて欲しいということ。







それを、伝えた。







でも 柱の反応は





ほぼ 反対意見ばかりだった。





「ああ…たとえ御館様の願いであっても わたしは承知しかねる」




「俺も派手に反対だ。そんな隊員認められない。」



「わ、わたしは御館様の望むまま従います！」



「ぼくはどちらでも…直ぐに忘れるので」


「…」


「…」



「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ。」


「心より尊敬する御館様であるが 理解できないお考えだ！全力で反対する！」




『…』




「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門 冨岡 両名の処罰を願います」



不死川さんが畳み掛けるようにいう。




でも御館様は 笑顔を崩さず


娘様に 誰かからの手紙を読むように指示をした。




その手紙は 竈門炭治郎くんの 育手である 鱗滝左近次さまからのお手紙だった。









そこには 禰豆子の精神力、2年もの信じ難い事実。 そして最後に


禰豆子が人を食った時には 鱗滝左近次 冨岡義勇 竈門炭治郎 が 腹を切って詫びる


といったものだった。





( … )



まさか義勇さんまで この少年に命をかけているなんて。素直に驚いた。





だが 不死川さんや煉獄さん、伊黒さんは まだ 納得のいっていない様子だった。

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