１４話 ページ15
．
「ね？幸せそうでしょ」
「あの子ウラあるよ」
「……考えすぎじゃない？ねえAさん」
同意を求める砂川くんの声に私は少し考える
『ごめん砂川くん、私愛さんと同じ意見だ。凜子のこと信じたいけど…今日のあの子の様子変だった』
私がそう言うと酷く驚いた顔をした砂川くん
「えっ」
「あんた気がつかなかった？あの子猛男に何か隠してるよ」
「………」
「猛男に正直に何もかも見せてはいない…二股か浮気か…猛男に後ろめたいことがあるね…」
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．
ー翌日
とぼとぼ私の机の前まで歩いてきた凜子
「A…」
『凜子！おはよ』
「今日放課後空いてる？」
『うん空いてるよ』
「うちちょっと相談したいことあって…！いいかな？」
『いいに決まってるよ！』
「ありがとう…じゃあ放課後」
．
．
そして放課後
駅前に２人で向かう途中「大和さん！A！」と声をかけられる
「あ、こんにちは！」
『愛さん！砂川くんも』
愛さん凜子に直接聞きにきたのかな…
「？あれ猛男くんは？」
「猛男はいないよ
ねえ大和さん、猛男に何か隠してるでしょ？」
「え…」
「猛男気付いてるよ、大和さんが何か隠してるって。でもそれがわかんなくて悩んでんの一生懸命」
「……たけおくんが…」
「言って！
猛男に言いづらいんでしょ、猛男に言わないから！」
愛さんの後ろで「絶対言う」って言いたげな砂川くんの疑いの目よ…
「私は猛男には幸せになってほしいの！
幸せになってもらわないと困るの！」
その愛さんの言葉にじわじわと涙を滲ませる凜子
「そうですよね…
たけおくんはいい人ですもんね…
でも…うちは…本当は…たけおくんが思うようないい子じゃないっ！」
凜子…？
「どういうこと？」
くるっと私たちに背を向けた凜子
「……たけおくんって…美肌なんですよ…」
「……！？」
『ん…？凜子さん…？』
「そうだね
あいつ早寝早起きだしね。きめ細かいよね」
「それにあの眉毛とかもみあげとかたまらなくて…」
「そうだねワイルドだよねそそるよね…」
「それにあの広い肩とか厚い胸板とか…」
「いいラインしてるよね！肉感的だよね！」
とどんどんヒートアップしていく猛男くんトーク
私と砂川くんは灰のように空気のようになっていく…
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目黒(プロフ) - おさるさんさん» やったー!!そう言って頂けて嬉しいです、頑張ります (2020年8月19日 14時) (
レス) id: 39b9aca504 (このIDを非表示/違反報告)
おさるさん(プロフ) - こんなお話求めてました！！めっちゃ好きです！！！頑張ってください！！応援してます！！ (2020年8月19日 12時) (レス) id: c5df372163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目黒 | 作成日時：2020年8月8日 17時
