▼もこに鳴けば ページ1
...
_____土曜日 PM 8:15
都内マンション〜clock〜____
シャワーの水音だけが微かに聞こえる室内。
一色で統一された背景に街を見渡せる大きめのはめ殺し窓
整えられた家具達の隣丸っこい鉢植えの緑が溶け込んでいる。
どこを見ても絵になって端から見なくてもオシャレだと言われるこの部屋のど真ん中
俺は寝転がっている。
ピアノ色の皮ソファの肘掛にだらしなく脚をのせて
お母さんが此処にいたら確実に叱られるだろう体勢で愛猫を撫でながら
猫のワルツ、、だっけ?うん、多分それを鼻で歌っている。
愛猫のもこもこは喉元をくすぐるとミャァオと鳴くんだ。くすぐったそうに首を逃がしてけれど目を細めて心底幸せそうに。可愛らしい仕草だ。
こういうのを目に入れても痛くないって言うのだろう、
「にゃ、にゃ、みゃぁお、、ふふ、かわいい、?」
背中をより曲げて尾っぽを揺らし小さな頭を首元に埋めた。
アイス棒のような舌は首筋に薄赤の跡を舐めた。
カチャ、
ドアが開いて髪を濡らしたアイツが顔を出す。
頭は首元から離れ背中をあげてウニャアとアイツへ吠えた。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こは | 作成日時:2018年11月10日 16時