にじゅうに【過去】 ページ22
侑が帰ったから1人でソファーに座り、ボーッとする。
「元彼…か。」
久々に会えて実は少し嬉しかったのかもしれない。
なんせ、昔は侑のことが大好きだったから。
あんなことが起こるまでは……───────────
高校生のとき侑は天才セッターとか言われとって、
毎日毎日バレーボールばっかで。
侑「Aちゃん、ごめん!デートまた今度でもええ?」
侑「Aちゃんごめん、今日先帰ってて。」
侑「Aちゃん、ごめん」
口を開けばAちゃんごめん、って言う
バレーの強豪校でいろいろ大変なのは知ってたけど高2夏頃、侑に告白されて付き合うまではここまでとは知らんかった。
でも、好きなことに一生懸命になってるのみてるんきらいじゃなかったし、応援してた。
デートが先延ばしになっても一緒に帰られへんくても、しゃーないかって思ってた。
やのに、
侑「ごめん、今日バレー部ミーティングあるから先帰ってて!」
「りょーかい」
まあこれはよくあることで、いつもは言われるとおり先に帰ってた。
でも今日はこっそり待つことにした。
一緒に帰りたいもん。
待つこと20分、暇やったからケータイポチポチしてたら
廊下から誰かの声がした。
同じクラスの1組の女子か…
わたしはなんとなく物陰に隠れた。
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作者名:まるこ | 作成日時:2024年2月29日 19時