桐山照史×憧れ�� ページ26
照史side
Aちゃんはずるい
俺の言いたかったことを言って、
走り去ってしもうた。
｢…なんなん｣
入学式、関西弁の中に交じる標準語を探すと
Aちゃんを見つけた
入学式のときから、3年の間でも美人やって
有名やったから名前は知っとったし、
興味はあった。
｢あ、｣
少し儚げに笑う彼女に俺は
【一目惚れ】
しとった。
―
『あぁ、言っちゃった…』
恵｢大丈夫やろ、振られても｣
『やっぱ振られる前提なんですか…』
恵｢分からん笑｣
『もーなんなん！』
あ、エセ関西弁やぁ〜なんて言ってくる恵里菜。
それどころじゃない
なんであんな告白…
理由なんて分かってるけど、
諦めたくて好きって言ったなんて矛盾してる
《生徒会書記、桐山照史です。》
タイミングが良いのか悪いのか分からない
桐山先輩の放送が流れる
《1年4組狭山Aさん、至急放送室まで》
『は？』
恵｢呼ばれとるで｣
行ってき、なんて
恵里菜に背中を押されて
行かないって選択肢は無いことくらい
私でも分かった。
ｺﾝｺﾝ
『狭山です…』
｢入ってー｣
『失礼します』
放送室の扉を開くと桐山先輩がいた
いなきゃおかしいけど。
『な、んですか』
緊張のあまり途切れ途切れになる言葉。
そりゃそうだ。きっと告白の事だし
｢あんな、俺Aちゃんのこと一目惚れやねん。やから、俺と付き合ってください｣
『え、』
動揺を隠せない
桐山先輩が私を好きなんて。
ましてや同じ日に好きになったなんて。
『本当に、ですか？』
｢ほんまに。｣
『……よろしくお願い｢あ、マイクの電源入れっぱや｣
『え？』
｢ごめんな！全校放送してもうたっぽい笑｣
はぁ？！なんて言う私の声も全校放送されてるわけで
今すぐ切ってください！
と言うと桐山先輩は、
ごめんごめんと電源を落とした。
『…わざとですか？』
｢やって、これでAは俺の彼女って分かるやん？｣
『…もう』
急に呼び捨てで呼んだり、
俺様な発言してきたり
あぁ、もうダメだ
私、
『桐山先輩のこと大好きです。』
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漣(プロフ) - 神の山の智の洋さん» 嬉しいです！ありがとうございます！もっと皆さんに胸キュンを届られるように頑張ります！ (2017年9月20日 18時) (
レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
神の山の智の洋 - すっごくおもしろいです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2017年9月20日 16時) (レス) id: 6fdf00e0a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漣 | 作成日時：2017年7月29日 2時
