【歌い手】スクールライフ＊私がいて君たちがいた＊Ｐａｒｔ２ (ページ6)

今日:7 hit、昨日:12 hit、合計:5,278 hit

ＫＢってやつ女子verぱーと２ページ6

「てかさ、ウチのクラスイケメン多くない？」

「あぁ、分かる！！あと２年も何気いい子が…」

「あ、天月くんとかまふまふくんとか？」

「そうそう！でもあたしはしゃむおんくん推し！！かわいい！！」

…ほんとにね、不思議なのよ。

なんで見た目だけで決めるのかが。

しゃむおんは人懐っこいけど他人に心を開くのに時間かかるし、

まふまふは人見知りだし、

天月に至っては何考えてるか分かんないし。

なんでみんな内面を見ないのかしらね。

「……それでさ、みんな誰推し？歌詞くん？はしやん？スズム君？店長？」

「あたし歌詞くん！！」

「私もっ！」

「えぇー、やっぱスズム君だよぉ！あの王子様スマイルがぁ～♡」

「「「「キャー！分かる～！！」」」」

なんか意気投合し始めるみんな。

そんな中、不機嫌を隠しきれてない笑顔のろんが私の名前を呼んだ。

「スズムの笑顔は、営業用なのにね」

下を向いているせいで、どんな顔をしているのか分からないけど、

その小さな声からは、さまざまな感情が渦巻く複雑な響きがした。

たしかろんとスズムは幼馴染だったのよね。

小さい時から一緒に居た人が、こんなに大勢の人に騒がれてるんだもの。

しかも、本来の姿じゃないのに。

複雑なのは分かるわ。

だけど…

「ろんの笑顔だって、営業用、でしょ？」

こんなときでも素直になれないなんて、ほんっと可愛げ無いわね。私は。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

コニちゃん忘れた。