学生 ページ6
数日後＿＿
百合子「ミハ姉！」
リビングでスマホの練習をしているミハエラに、キッチンに居た百合子が突然話しかけた。
ミハエラは、スマホからゆっくり目を離し百合子の方を見た。
百合子「ミハ姉、学校通わない！？」
見た目はともかく中身は6000歳を優に超えているミハエラは、そんな提案をする百合子に少し戸惑いを見せる。
『どうして私がアカデミーに…？』
百合子「ミハ姉もそろそろこの世界について勉強してった方がいいかなーと思って！」
ねっ？、と首を少し傾けてお願いする彼女を断ることはできず、ミハエラは渋々承諾した。
数週間後＿＿
担任「転校生を紹介するぞ！」
春休みが明け新学期。
ミハエラは、百合子が通う凝山中学校の同じクラスに転校した。
『よろしゅう。』
黒板に“ミハエラ・エクラピア”と達筆な字で書いた後、皆の前で一礼する。
自己紹介が終わり、ミハエラは百合子の隣の席に座るよう言った。
流れるように一日が終わり、帰る時間となった。
百合子にプリクラを撮りに行こうと言われたシャリアはゲームセンターへ向かっていた。
すると、近くで煙が上がっていた。
百合子「ミハ姉、ちょっと怪しくない？」
『ちょっと見に行こか。』
煙の元へ行き人混みを掻き分けて前へ行くと、プロヒーローたちが泥のようなものを囲んでいた。
そして、泥のようなものは1人の少年を取り込もうとしている。
百合子「ねぇ、ミハ姉なんか出来ない！？」
『なら、あの子助けてあげよか。』
そう言ってミハエラが魔法を使おうと手を伸ばすと、1人の少年が泥に突っ走って行った。
百合子「え、あの子なにしてんの！？危ないって！」
そして、飲み込まれそうになっている彼らを見て、即座に指を鳴らした。
ミハエラが指を鳴らした瞬間、泥のようなものは動けなくった。
ヘドロ「な、何だ！動けない！」
『悪いけど、その子達回収させて貰うわ』
そして、腕を上げると地面から白い光に包まれた多数の手が現れ少年たちを泥から引き抜いた。
百合子「ミハ姉すごーい！！！」
『ゆりぴ落ち着きい。2人とも大丈夫？』
出久「だ、大丈夫です…ありがとうございます…！」
勝己「…ﾁｯ」
2人の安否を確認し、プリクラを撮りに行こうとすると大男が降ってきた。
ｵｰﾙﾏｲﾄ「もう大丈夫だ少年、私が来…ん？」
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作者名：るみえる | 作成日時：2023年11月20日 16時
