【原神】逃亡先は異世界だった【ヒロアカ】 (ページ15)

今日:16 hit、昨日:5 hit、合計:4,757 hit

雄英ページ15

ホークスに連れられた場所は、とあるホテルの一室。
廊下を通っている間、警備をしている公安所属のヒーローが物珍しそうにミハエラを見ていた。

ホークス「失礼します。」

部屋に入って早々、ミハエラはベッドに寝転がった。
こんな行動は普通の人なら無礼に当たるだろうが、ミハエラは別だ。
ミハエラの機嫌を損なえば、自分たちがどうなるか分からないからだ。

会長「ごめんなさいね、登校初日に呼んでしまって。」

『別にええよ。で、何用？』

会長「貴方に渡したいものがあるの。」

と、封筒から一枚のカードを取り出しミハエラに渡される。
カードの上の方に太字で、“特別個性使用許可証”と書かれていた。

会長「…今後、もし貴方の身に危険があったらいけないからこれを持っておきなさい。」

『魔法をいつでも使えるってやつ？』

会長「いつでも使えるけれど、使えるものは限られているわ。」

裏を見てみなさい。と、言われ、カードの裏を見ると、使っても良い魔法が書かれていた。
移動系の魔法や拘束魔法は使えるようになっているが、攻撃魔法や強化魔法は使えなくなっている。
襲われても、攻撃せずに拘束したり逃げに徹しろと言う事だろうか。
敵にあったらすぐに剣を握るミハエラには少し不服なものだった。

会長「安全だと判断したものだけ使用できるようにしているから。あと、学校では例外よ。」

『どーも。』

会長「あと、回復魔法は公安の許可が降りた時のみ使って構わないわ。」

『え、何で？』

会長「回復系の個性は貴重。貴方が回復できると知ったら、狙われる確率がとても高くなるのよ。」

『ふーん、分かった。』

会長「これで話は以上よ。ホークス、雄英まで送ってあげて。」

ホークスとミハエラは車に乗って雄英まで向かった。

ホークス「クラス分かります？」

『A組って事だけ分かる。』

ホークス「…着いていきます。」

ホークスと地図を見ながら、A組の教室の前まで着いた。
ミハエラが扉を開けようと手を伸ばすと、自動で扉が開いた。
扉が開いた瞬間、教室にいる全員の視線が二人に刺さる。
ホークスを見た生徒たちは、ザワザワし始めた。

『…おぉ。』

相澤「…遅刻だ。」

ホークス「すみません、イレイザーさん。会長に呼ばれてて。」

ニコニコしながらそう言うホークスは、ミハエラに教室に入るよう指差す。

『ホークスおおきに。』

ホークス「学校頑張ってくださいね。」

ホークスはミハエラに手を振って、帰って行った。