62人目の吸血鬼 ページ6
数時間後、【
入間の説教は無くなったが、私の話が長くなってしもうた。
早く荷物を取って帰らねば…嗚呼、馬車も呼ばなければなぁ。
『ス魔ホ、ス魔ホ…』
ソニアに連絡する為に教室に置いていた鞄の中からス魔ホを探していると、斜め前の席に座っていたジャズが「ミルタちゃんのス魔ホ?」と、ス魔ホをひらひらさせていた。
『おや、ジャズ。それより、…盗んだのかえ?』
ジャズ「えっ?いや…机に置き忘れてたから危ないかなと思って。」
『そうか、ありがとう。それより、どうしてジャズはまだ此処に?』
ジャズ「皆と勉強してて帰ろうと思ったんだけど、ミルタちゃんの鞄残ってるの見て、待ってたらもしかしたら一緒に帰れないかなぁと思ってさー。」
てことで一緒に帰らない?__と、恥ずかしそうにジャズはそう言った。
おやおや、コレではまるで…
『“かっぷる”みたいじゃのう。』
ジャズ「……えっ」
『なんじゃ、照れとるのか?』
ジャズ「いや!別に…照れてなんかないよ!?」
『お主は兄とは正反対じゃな笑』
私の発言を必死に否定するジャズに爆笑していると、私のス魔ホの通知音が鳴った。
『魔インかの。返してくれるかえ?』
ジャズ「あ、うん…って、はぁぁああ!?」
『?』
ジャズ「ミルタちゃん…まだ兄貴と連絡してたの!?」
『嗚呼、毎日のように話しかけてくれてのう。話も飽きぬし楽しいぞ?』
ジャズ「楽しい楽しくないの話じゃなくて!!俺が毎日話すから今日からアニキと話すの禁止!危ない!」
『えぇ…じゃが、今度ウォルターパークに行く約束しとるし…』
ジャズ「絶対ダメ!!アニキなら何かしかねない!!!」
『じゃが、素敵にエスコートしてくれるかもしれんのう。』
と、王子の手を取る姫のようなポーズを取ると、いきなりジャズが手を握ってきた。
ジャズ「なら、俺ともどっか出かけよ!!!アニキよりもいいとこ見せるから!!」
『ははっ、そうかえそうかえ。なら、テストが終わったら行くかのう。』
ジャズ「マジか…!よし、俺テスト頑張る!!」
『応援しとるぞ♪さて、そろそろ帰るとするかの。』
ジャズ「そうだ、ミルタちゃんこの後暇?」
『まぁ、暇じゃが。どうした?』
ジャズ「今からお出かけしない?」
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こころ - ジャズ最高……(遺言) (2月12日 9時) (レス) @page10 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
るみえる(プロフ) - 瑠歌さん» コメントありがとうございます☺️見つけていただけて嬉しいです!リクエスト了解しました!👍🏻 (2023年3月9日 10時) (レス) id: d69e48a8e3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!昨日見つけて、すごく面白かったです!リクエストなんですが、夢主が問題児クラスの前で入間の血を吸って欲しいです!お願いします!更新がんばってください! (2023年2月25日 17時) (レス) @page1 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るみえる | 作成日時:2023年2月16日 22時