17人の吸血鬼 ページ20
ミルタside
"数十分後"
イルマとサブノック以外は全員来とるんじゃの…
モフエゴは、二人を置いてランク決めをしようとしていた。
『駄目じゃぞ、モフエゴ。お主のクラスの生徒を信じねばの。』
「ッチ」
モフエゴに反抗していると、金剪谷の方から長と残りの二人がやって来た。
派手じゃのう、目立ちたくなかったのではなかったのかの?
それから、改めてランク決めが始まった。
順番は、一位の私かららしい。
一位といっても所詮は低ランクじゃろ。
『さーて、何ランクじゃろな〜……え?』
バッチに書かれていたのは、低ランクではなく高ランクの「9【テト】ランク」だった…
「「「「「「ぇぇぇぇぇぇえええええ!?!?!?」」」」」」
「初っ端から高ランク!?」
「しかも、テトだなんて!?」
『あ、はははは……イェーイ✌』
私はニヤつきながらピースサインをかます。
「腹が立つけど、高ランクだから何も言えない……!!」
『ふふん…!まぁ、魔王になるつもりはないがの。』
「え?」
『だって面倒くさいじゃろ?魔王よりも家でのんびりする方が良いし、爺様を差し置いてなる事なんぞ一生出来ぬよ。』
「ミルタらしいな…」
『じゃろ、アリス?』
「嗚呼…」
それから、皆がドンドンランクを確認しいつの間にかイルマの番になっておった。
そして何故か鳥が飛んで行った。
「イルマち、それ…何?」
「え…?」
イルマの指にどす黒い気を纏った指輪がはめられてあった。
「ま、真逆…黄金の魔王の証、ソロモンの指輪…!」
うーむ、見た限りそうとは思わんがのう…
それを聞いたイルマは指輪を外そうとするが、中々外れない。
「は、ずれない…!!あ、あのこれ…」
イルマは皆に助けを求めようとするが、後ろに居る黒い影のせいか誰も近ずこうとしない、寧
ろ離れておる。
「あ、あの……」
「だって…それ……」
「え?」
後ろの影にやっと気づいたイルマは、慌てて引き離そうとする。
「え、やだやだやだやだやだやだ!!!」
「落ち着いてください、イルマ様…!」
「え〜やだやだ!!!取って取ってええええええ!!!!!!」
「ええい!振り回すなあ!!!」
『何じゃ、あの黒いの…絶対ソロモンの指輪ではないのう…』
すると、黒い影が呻き始める。
「何だ…!」
「ひっでえ…!!!」
『煩いのう…耳栓持ってて良かったわい』
「え、それズルくない!?」
『ふふん、やはり何事にも備えられるような準備は必要じゃぞ?』
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乃愛(プロフ) - バラム先生優しいのに…見た目だけで怖がられるのってなんか嫌だな〜って思います!この小説って落ちってありますか?できたらですが愛されエンドが見たいです()無理ならすみません (2023年3月15日 18時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!魔入間いいですよね!キャラたちかっこいいしかわいいので!逆ハー大好きなので嬉しいです! (2023年3月15日 18時) (レス) @page5 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
るみえる(プロフ) - ユノンさん» 続編もあるので是非読んでみてください😊 (2022年10月15日 19時) (レス) id: 0386e50726 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 16時) (レス) @page23 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
かいだ(プロフ) - 黒紫陽花さん» コメントありがとうございます~では、黒紫陽花さんのリクエスト通りジャズくんオチでいかせて頂こうと思います。これからも応援よろしくお願いします…♪ (2021年12月7日 16時) (レス) id: 1e58a39356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るみえる | 作成日時:2021年6月26日 10時