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サッカーのスタジアムに着いた。
「広いね」
宏「結構いい席なんだよ」
「そうなんだ」
宏「ここだ」
「え、めっちゃ近いじゃん」
宏「だろ?」
「チケット代今払うね」
宏「あぁ、そのことだけど、
いらないから」
「え?」
宏「だから、お金いらない」
「なんで?」
宏「父さんからもらったやつだからいいの」
「本当に?」
宏「本当だって」
まぁ、嘘だけど。
本当は短期のバイトでこの分だけ稼いで出した。
てかまず、俺ん家父さんいないから。
いい席でAちゃんと見たくて…
「ごめんね…ありがとう
お父様によろしくお伝えください」
宏「いえいえ。
あ、その代わりさ、また俺と一緒に見に行ってくれる?」
「もちろん!」
宏「そろそろ始まるんじゃない?」
「わ!本当だ!」
十分近いのに前のめりになってスタジアムを覗いている。
本当
宏「かわいいな」
俺の言葉は、観客の声援によってかき消された。
「やばい!めっちゃかっこいい!」
宏「そうだね」
明日からは部活で学校に行くことになる。
でも、Aちゃんには会えないんだろうな。
次また話せるのは二学期が始まってから。
愛おしい横顔を眺めていたら
「宏太くんちゃんと見てる?」
宏「あぁ、見てる」
さすがに
“Aちゃんのこと見てた”
とは言えないからね。
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☆有奈★ - いつも楽しく読ませていただいてます!更新頑張ってください!楽しみに待ってます!よろしければ友達お願いしていいですか? (2017年4月3日 15時) (レス) id: 11f97d0fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺甘☆.。.:*・°☆. | 作成日時:2017年2月2日 9時