テニプリ 仁王家の双子！！

９　　怪我 ページ9

次の日、授業で図工があった
小学校の図工と言えば、クロッキーや粘土などの簡単な作品作りが基本だ。でも、俺たちは田舎に住んでいるため、浜で拾った木などを使って作品を作ったりもする

今日は図工室で、浜で拾ったりした木や貝などを使って作品を作る時間だった。俺も雅治も何かを作るのは好きだ。だから、参加していた

後々、参加しなければよかったと思う事になるとは知らずに・・・




雅(・・遅くないかのう？)

ハルが準備室に無くなったボンドの替えを取りに行って、10分が経った。場所も教えてもらっていたし、目立つ所においてあったはずだ
そう思って、回りを見ていたときに俺はある事に気づいた

雅(・・生徒が足りん・・)

そう。クラスメイトが5人ほど足りないのだ。その時、俺の背中に悪寒が走った
双子は以心伝心ができるとか言うが、こういう悪い予感などはよく来るもんだ。俺は勢いよく席を立って隣の準備室に向かった

「同じ顔に同じ身長！こわぁ〜い！」
「頭がいいからって、調子乗んなよ！」
「姉がいないと何もできない弱虫！！」
仁「っ」

開いていた扉から中を見ると、男女5人に雅治は囲まれていた。背中は壁で、逃げ道はない。散々罵倒されていて、雅治の目には涙が溜まっている。でも、口をきつく結んで堪えていた

俺が声を掛けようとしたとき、一人の男子が雅治を思いっきり押した。雅治は背中を打ちつけ、その衝撃で棚が揺れた。その棚の上には・・ダンボールが積んであった

雅「ハルっ！！！」
ドン！
仁「うわっ」
「「！」」
雅(っ！)
ガシャァン！

棚がゆれ、積んであったダンボールが揺れていたのを見て、俺はすぐさま雅治と男女たちの間に入り、雅治を横に突き飛ばした
そして上を向けば、ダンボールやダンボールの中に入っていたものが・・・俺の上に振ってきた

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ラッキーカラー

あずきいろ

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