テニプリ 仁王家の双子！！

２５　　利用させてもらうぜよ、 ページ25

入学式から二週間が経ち、俺は今日も部活を頑張る
着替えて外に出ると日差しがまぶしく、目を細める。ラケットをベンチに置くと、コートの準備を始める。それが終わった後はコート周りを20周

雅「(早く三年引退してくれんかの〜)・・ん？」

コートを走り終わり、一度水場に行けば声が聞こえてきた
見つからないように歩み寄り、影から聞き耳を立てる

「あの一年、マジでイラつくぜ」
「幸村と真田と柳だったか？」
「そうそう。俺らを下に見ているような目でみやがってよー！」

雅(・・くだらねぇ)

悪口か・・
コートに戻ろうとすると耳を疑うような言葉が聞こえた

「でよぉ、俺・・幸村のラケット盗んできたんだよ」
「マジで！？お前すっげーなー！」

足を止め、こっそり見れば一人の男子がラケットを持っていた。男たちは全部で三人

「ラケット壊してやったら、どんな顔すんだろーなぁ？」
「泣くんじゃねぇの？」

雅(イラッ

雅が動こうとした時、視界にチラリと何かが映った。それを見て、口角を上げる
すると男がラケットを振り落とそうとしたのでそれを止めるために声を出した

雅「先輩ら、何しよるんじゃ？」
「あぁ？女ぁ？」
「噂の双子ちゃんじゃねぇか」
雅「先輩ら、ここで何しよるんじゃ？・・というても、全部聞いとったんじゃけどな」
「ハッ、お前も生意気だな！先輩は敬うものだぜ？」
「痛い事されたくなかったら、謝れよ！」

ゲラゲラと笑っている男共なんか気にせず、雅は両手にポケットを入れたまま、動かない
馬鹿にしたような視線をやっている

雅「なんで俺がお前さんらを敬ないかんのじゃ」
「あぁ？」
雅「テニスが好きでお前さんらはテニス部に入っとるんじゃないんか？なのになんでテニスラケットを壊すようなことをする。それ、意味わかってしようとしとんのか？」
「なんだとてめぇ・・」
「女だと思って、調子に乗ってんじゃねぇぞ！！」
雅「癇に障ったら直ぐに暴力か(クス」

叩こうとしてきた男を真っ直ぐ見ながら、雅は動かなかった
否、動く必要はない

「あれ？お前ら何しよるん？」
「「！」」
雅(ニヤ
「そないな事しよるんなら、顧問に言うよ？」
「・・チッ、行くぞ！」
「おら！返してやるよ！」
雅「おっと」

投げられたテニスラケットをキャッチし、息を吐く。テニスラケットを投げるとか・・
目の前の男に目線を戻せば、笑顔を向けられた

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ラッキーカラー

あずきいろ

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