愛されマネージャーはこんな人 (ページ35)

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第三者目線ページ35

石川side

練習終わり軽くストレッチをし、

ホテルに戻る準備をしていた時

藍がAにだる絡みしているのを見つけた

練習終わっても元気だななんて思ってたら

A「いい加減にして！！」

というAの声が聞こえた

練習終わりということもあってまぁまぁ静かだったので

その声は体育館中に響いた

俺もAが声を荒らげるほど怒ってるところは見たことない

もちろん藍も見たことないわけで完全に驚いて棒立ち状態

そしてその周りも『あのAが…』というような驚き

Aがその場を去ったあとも立ち尽くしてる藍

「なんかあった？」

と恐る恐る聞くと

だる絡みした時に起こったことを全て話してくれた

その時、Aにはなにか触れられたくない出来事があったんだと確信した

藍「俺、なんか言っちゃいけないこと言いましたかね…」

と目をうるうるさせる藍

「大丈夫、大丈夫だから」

ということしか俺もできなかった

Aの方には山さんが行ってるのが見えたから

任せてみようかな…

山内side

Aと出会って約5年

みんな感じてると思うけどあんなAの姿見たことない

怒られることはあったけど、全部注意程度だった

体育館からスタスタと出ていくAを見て

俺が何とかしないとと思った

追いかけていくと、階段でうずくまってるAを見つけた

「A？」

と声をかけると

ﾊｯと少し怖がる様子を見せるA

A「山さん…？」

「そう、俺だよ、大丈夫？」

A「はい…でも藍ちゃんが…」

自分がパニックになってるのに人の心配するとか

どこまでお人好しなんだ

「藍は大丈夫、ちょっとびっくりしてたけど笑」

A「そっか…」

「なんかあったんでしょ？マネージャーになる前」

A「やっぱりみんな気づきますよね…」

「無理はしなくていい」

「思い出して過呼吸とかになられるくらいなら思い出さない方がいい」

A「山さん…ありがとうございます」

「Aもこの代表に入って4年目だろ？」

「仲間信じてみるのもいいんじゃない？」

A「仲間か…」

A「お騒がせしてすみませんでした、もう切りかえ出来ました」

と笑顔になるA

「Aはそうでなくっちゃ笑」

やっぱりAの笑顔は1番だ