天使を追憶して ページ1
「彩」
懐かしい響きだ。
彼女がいなくなって早十年。
俺は、いや俺らは彼女がいなくなったことを受け止められていない。
否、認めたくないのだ。
心の奥底ではわかっていても、認めたくない自分がいた。
仲間とも会うことはなくなった。
皆、本業が忙しい上に、会うと嫌でも彼女のことを思い出す。
まだ、彼女がいなくなったことを認めていないのだ。
彼女は時々、フラっと俺の夢の世界に遊びに来て、毎回、俺を驚かせる。
ふざけんなよ。せめて忘れさせてくれよ。頼むよ。俺の心を揺らさないでくれ。
その願いは決して彼女には届かない。
俺、あのときから一歩も前に進めてねーんだよ。
いつか、彼女みいたいな人が現れるのだろうか。
俺にも大切な人が新しくできるのだろうか。
意味のない自問自答。
なあ、天使さん。
俺がこうなったのはお前のせいだぜ。
どうにかしろよな。
和典の頬に小さな雫が伝わった。
−Fun.ー
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和彩 - すごい!天才!!!尊敬します。また読ませていただきます!(^-^) (2021年1月2日 19時) (レス) id: b3fcd8d9aa (このIDを非表示/違反報告)
和彩 - すごい!天才!!!尊敬します。また、読ませていただきます!(^-^) (2021年1月2日 19時) (レス) id: b3fcd8d9aa (このIDを非表示/違反報告)
伊達雅(プロフ) - えっと、パスワードを忘れてしまったので、作り直します (2018年12月27日 17時) (レス) id: acedb4fc43 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 次の更新はいつぐらいになりそうですか?? (2018年12月8日 2時) (レス) id: 5c23d2db88 (このIDを非表示/違反報告)
衣亜来 - 伊達雅さん、天才!良ければ、友達になりませんか? (2018年11月16日 18時) (レス) id: 21f054f95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊達 雅 | 作成日時:2018年11月1日 21時