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「…大分涼しいな。」
『…‥まぁ、夜が近づいてるからね。』
通天閣を満喫した私達。
もう空はオレンジ色が消えかかり、青く染まっていっているのだった。
ザァっと流れる煌びやかな川を沿って歩いていると、佐久早君は急に立ち止まる。
「…‥‥A、」
『…‥ん？』
「…‥本気で宮と付き合うのか。」
『…‥え？‥なわけないよ。』
『‥‥‥‥‥‥まあ、…本気だったらちゃんと返事してあげなきゃとは思ってるけどね。』
この中途半端な関係だと、バレーに影響が出るかもしれない。
マネージャーとして、そんなことは許さないと決めた。
「…‥‥‥‥‥俺も、ダメか。」
『‥‥‥俺も‥‥って？』
「…俺も、Aの彼氏になれるかって聞いてる。」
まっすぐとみられる目に心臓がドクっと跳ねる。
一体全体何を言っているんだろうかと今までの私だったら思っていた。
…いや、思わせていたんだ。
これは、私に気持ちを伝えてくれているのだろう。
「…‥宮がかっこいいのは分かる。Aが好きになることもわかる。
けど、俺もAのことが好きな気持ちは宮より負けてない。」
『…‥‥‥‥‥そ、っか。』
私はどんな反応をしたら良いのだろうか。
選手に告白され、付き合うなんて良くないことだ。
これから、どうなるかもわからない。
私がバレーに専念する可能性も、ブラックジャッカルの担当を外れるかもしれないということ。
…きっと、その時までの付き合いなんだ。
『…‥もう少し、待って。』
「‥‥‥‥ヤダ。」
『…なんで‥‥』
「‥‥逃げるだろ、A。」
『…！』
「‥‥そんなこと俺には分かってる。マネージャーだから選手と付き合えないなんて考えてるんだろ。」
「…それで、俺たちと離れるまで逃げ切ってやろうとか、時間を空けよう、とかな。」
『…‥‥な、なんでわかるの。』
「…‥‥好きなんだよ。わかるって、それぐらい。」
優しくて少し強い言葉。
私のことを見てくれてるんだってわかる。
選手に私を見てもらってどうするんだ。
『…‥‥‥‥分かった。考える。』
「…‥‥約束。」
『‥‥うん。』
私と佐久早君は小指を出して、お互いの距離を縮めた。
そして小指を絡める。
＿＿＿はずだった。
彼の手は、もう私の背中に回っている。
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ハルスケ(プロフ) - こころさん» うわ！！嬉しいです！！更新したばっかりなのにありがとうございます！！次も楽しんでください！ (4月6日 15時) (
レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！お疲れ様でした！次のお話も楽しみにしてす！ (4月6日 15時) (レス) @page19 id: 21b59bfcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルスケ | 作成日時：2024年2月26日 17時
