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目を覚ますと、気持ちの良い光がカーテンから差し込んでいた。
今日は佐久早君と通天閣に行く日。
いつもより少し早めに起きて、顔を洗う。
服装はどうであれ、選手は顔を隠して私もなるべく気を付けなければいけない。
そう考えていると、待ち合い時間が迫っていることに気づく。
私はスニーカーを足にはめて、通天閣前まで足を運んだ。
＿＿＿＿
＿
『‥‥人多いな‥。』
やはり人は多く、蒸し暑さが舞っていた。
その中で平凡にマスクをつけている人は、佐久早君。
見ただけですぐわかってしまう。
「…A。大丈夫か。」
『…うん。…でもなんで？』
「…小さいから、人に潰されそう。」
『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥それはない。』
私たちは通天閣を前に二人で歩きだす。
もうすぐオリンピックが近づいて、アドラーズとの対戦まで時間はない。
けど、こういう息抜きは選手にとって必要だと思う。
『‥‥でかい。』
「‥‥でかいな。初めて見たかも。」
『‥私も。』
「‥‥かき氷。」
『……‥‥‥食べに行く？』
「‥うん。」
氷と書かれた旗が目の前に立っていた。
それを見ると、暑さがなくなっていくように口の中はかき氷の味。
私たちは食べる以外の選択肢はなかった。
「‥何名様？」
『…二人で。』
笑顔のおばちゃんが席を案内してくれる。
大阪って感じがしてなんだか楽しい。
目の前に座っている佐久早君を見ると、何のためらいもなくマスクを外した。
『…え、ちょっと待って。マスク、はずしていいの？』
「‥‥うん、暑いから。」
『…いや、周りの人が佐久早聖臣って分かっちゃうよ。』
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥別にいい。」
『…ダメだと思う。一人ではいいけど、私がいるし。』
「‥‥なんで？俺は普通にAと週刊誌盗られてもいいから。」
『‥そういうわけじゃないんだけどな…‥。』
呆れていると、ひんやりとしたかき氷が目の前に置かれる。
綺麗な山なり上の氷に、綺麗な青い色が追いかぶさっていた。
一口に口に入れると、ブルーハワイの味が何故か小さなころのお祭りに重なる。
「…‥‥‥‥‥‥‥‥かわいい。」
『‥え、』
その時、佐久早君に写真を撮られたことを私は知らない。
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ハルスケ(プロフ) - こころさん» うわ！！嬉しいです！！更新したばっかりなのにありがとうございます！！次も楽しんでください！ (4月6日 15時) (
レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！お疲れ様でした！次のお話も楽しみにしてす！ (4月6日 15時) (レス) @page19 id: 21b59bfcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルスケ | 作成日時：2024年2月26日 17時
