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65、 ページ15

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宮君はずっと目を泳がせて、私をチラっと見る。
動揺しているのだろう。

ここまで面白い宮君は初めてだ。




「…‥‥‥俺、」


『…ん?』









「その言葉が本当やったら、容赦ないで。」



『…‥…どういう意味。』






私のこの言葉を言い終わる前には、背中が床についていたような気がする。
別に痛くないし、どちらかというと押される肩が痛いかも。

こんな状況で押し倒されるのは気分が悪い。



‥ま、‥ッまぁ?平常心を保ってる、けど?





「‥‥‥簡単に男を部屋に入れたらあかん。」


『…‥別に普段は入れないけど、宮君だから入れた。入れないわけにもいかないじゃん。』


「‥‥‥まあ、それは置いといて。‥‥本気なん?」










『‥‥‥‥‥本気も何もないよ。言ったとおりだから。』



そう言うと、宮君の顔が霞む。
少し不満そうで、ムカついているのだろう。

私は、上から眺められる宮君の顔をまっすぐに見ることができなかった。

目をそらすと、私の頬を片手で鷲掴みにし前を向かされる。



『…ッ!!ちょ、…待って。』



「…‥‥待たん。ええか、A。」

「‥もし、さっき言ったことが嘘やったらキスせえへん。本当やったら、する。」




『‥‥そ、それは…、最低だね。』


「‥‥最低でもええ。‥‥ずっと我慢しとった俺に感謝しとき。」




『…‥‥だから、言ったじゃん。』


「…もっかい言って。言わんとわからへん。‥‥あんだけ嫌われてる素振りされたらそりゃそうなる。‥‥‥‥‥‥‥現に振られたからな。」




振った?私振ったっけ?
なんて思い返すが、この状況で考えるのはナンセンス。

今の心臓は、宮君に聞こえるぐらいうるさい。




…平常心、平常心。




「‥‥‥嘘なん?」

『…‥‥‥‥‥嘘、じゃない。』




「…‥‥ほな、好きなん?」



平常心。



「‥‥どっち?」




唇に触れる宮君の手。

思わず体がビクッと跳ねる。



















.



















『…‥‥好き、です。』



















震えて、動く唇に、


あなたの唇が当たった。








.

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ハルスケ(プロフ) - こころさん» うわ!!嬉しいです!!更新したばっかりなのにありがとうございます!!次も楽しんでください! (4月6日 15時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - めっちゃ面白かったです!!お疲れ様でした!次のお話も楽しみにしてす! (4月6日 15時) (レス) @page19 id: 21b59bfcab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルスケ | 作成日時:2024年2月26日 17時

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