第10話 ページ10
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「‥角名どこ行ってたんや。」
10分休み、
角名君と教室に戻り、席で話していると横から誰かが話しかけてきた。
「…あー、別に?」
「…ほんまかいな。だってAさんもおらへんかったで?」
「‥なんで知ってんだよ。」
仲良さそうに話している彼は、宮治さん。
角名君と同じバレー部で、女子の間では人気なアイドルだ。
ちょこちょこ会話したことがある。
「…Aさん、どこ行ってたん?」
『‥‥え‥?‥別に、どこにも‥…。』
「‥‥ほら、どこにも行ってないじゃん。ただ喋ってただけ。さぼりだよ。」
「…いや、違うわ。角名の事やからなんかやらしいことでもしてんのちゃう。」
「…失礼すぎだろ。」
宮さんは優しい笑みを浮かべ、角名君と楽しそうにしゃべっている。
バレー部ではこんな感じなのかな……‥。
角名君のバレーしている姿は何だか想像ができる。
「…じゃ、部活でいろいろ聞くわ。楽しみにしとくな。」
「‥‥うん、どっか行け。」
宮さんを見てふと思い出す。
…宮さんは双子だということ、兄弟そろってバレーが上手だということ。
角名君は結構ハイレベルなんだ…‥。
「‥‥何?」
『…え、‥あ、なんもないよ?』
「…俺の顔になんかついてた?」
『‥‥なんもついてない‥です。』
バレーもハイレベルで、この身長とイケメンな顔。
勉強だって出来てるってみんなから聞いている。
つい、角名君をじーっと見てしまった。
「…あれ、Aの顔にゴミついてる。」
『‥‥え、嘘‥!』
「…はは、嘘だよ。眺めるための口実。」
意地悪な笑顔は可愛くて、真剣な顔は顔はかっこよくて、
角名君は、本当にずるい。
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ハルスケ(プロフ) - 零さん» 零さん!?‥間違えでなければ‥ブラックジャッカルの面倒見役でもコメントしてくださった方ですか?そうであれば嬉しいです!‥これからも頑張ります! (2月8日 16時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - うぅぅ〜!ハルスケさんの作品、大好きですぅ…!もどかしくてそわそわしちゃうけど、それも良いなぁ…って…! (2月7日 18時) (レス) @page18 id: e8df603e1f (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - ありがとうございます! (1月21日 21時) (レス) id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 紗雪さん» 紗雪さん!応援ありがとうございます!‥あつむ落ちですか…。う〜ん‥‥、次の作品の主人公をアンケートを取って決めるつもりなので、必ずあつむを入れます!それか、あつむ落ちを作ります! (1月18日 17時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪 - ハルスケさん!侑落ちの作品描いて欲しいです!それといつも応援しています! (1月18日 3時) (レス) @page9 id: 2d0dd09cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルスケ | 作成日時:2023年12月25日 17時