恋を教えてくれる彼の彼女になりたい。【角名倫太郎】

第３話 ページ3

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「…Aのことめっちゃ好き。だから付き合ってくんない？」




『‥‥あの、ごめんなさい。まだ、角名さんの事全然知らなくて。』








「‥じゃあ、知ってたら付き合ってくれる？
誕生日は1月25日で、部活はバレー部。好きな食べ物はチューペット、声優は島崎信長だよ。」











『‥‥‥‥そういう意味じゃないんですけど……‥。あ、バレー部なんですね‥‥！私も一時期してました。それと、角名さんのことよく知れました。ありがとうございます…！‥最後以外は…。』






「‥‥へぇ、バレーしてたんだ。そんなの絶対ユニフォーム可愛いじゃん。…‥やば。」





角名さんは少し頬を赤らめて何か想像してるみたい。





そしてよく見るととてもきれいな顔立ち。

私なんかと釣り合うわけがないと感じる。




『…‥‥あの、角名さん。』






「‥‥何？」











『‥‥私、角名さんとはとても釣り合いません。…‥せっかくの告白ですが、断らせていただきますね。』



















「‥‥‥‥‥なんで勝手に釣り合わないとか決めるの？俺はAがいい。誰かがそんなこと言ったらぶちのめすから。」









『‥‥！ぶ、ぶちのめす…。ッふふ。』



角名さんの「ぶちのめす」にツボってしまう。

真剣に話をしてくれているけど、つい頬が上にあがる。










「…‥‥笑ってる顔もかわいいとか最強。」





『…‥‥あ！…す、すみません。』



「…別にいいよ。‥‥てか、さっき言ったことなしにして。俺が許さないから。」





角名さんは、自分の意思を貫き通している。


私とは全然違うな。













‥‥角名さんには伝えてもいいかもしれない。


角名さんだったら、笑顔で話をしてくれるかもしれない。













『‥‥あの、角名さん。』










そう考えている暇もなく、私の口は勝手に動いていた。

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