恋を教えてくれる彼の彼女になりたい。【角名倫太郎】

第14話 ページ14

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「…体育祭ヤダ。‥あっつい。」



『‥‥だね。角名君はクラス対抗リレーの選手だから、頑張って。』




「‥‥うん。Aが応援してくれるなら絶対一位とるから。」



『‥‥ありがと//。』




実は、優勝チームに遊園地のチケット2枚だけ配布される。

他のクラスはそれに命を懸けているけれど、角名君は別に興味ないらしい。


そんなところも角名君のだるけさが出ているような気がする。





『‥本当に暑いなぁ。』



モワモワする空気の中で、私たちは外にいる。

正直今、生理のせいで貧血になりそうな予感しかしない。


‥気を付けているけれど、本当は少しめまいがする。








「‥‥せんせー。Aさんがきつそうなんで保健室連れていきますね。」



『…ッえ？』



「…わかった。行ってこい。」




そんなことを考えていると、角名君は私を保健室に連れて行こうとする。

手を引っ張られて、周りの目が少し痛い。





「…大丈夫？‥きついよね。…これからはちゃんと言って。」




『…‥え、‥あ、うん。‥‥気づいてくれて‥ありがと。』




角名君は少し怒った口調で私を叱る。

それも優しさなんだなぁ。



かっこいい、なんて暑さのせいで思ってしまった。

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