双子やったなんて聞いとらん【宮侑】 (ページ15)

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気づいたページ15

侑side

今日は女バスが大会前日っちゅうことやったから、自主練はなし。

それに合わせて俺も早上がりしたもんやから、正門には昨日と違って人だらけやった。

モ1｢あっ、侑くんや！｣

モ2｢ほんまやわ！声掛けちゃう？｣

モ1｢ええな！行こ行こ！｣

アホらしい喧し豚達の話を聞いて、ゲッと思っとると、丁度いいタイミングで

貴｢侑。お待たせ。｣

侑｢おお！待っとらんよ。ほな、行こか｣

さっきの女達を黙らせるために、俺は少し強引にAと手を繋ぎ、帰った。

モ2｢え、侑くん御島さんと付き合っとるん？！｣

モ1｢え、彩咲じゃなかったんか！｣

余計なこと言ったん誰やねん。

大分離れたところで、ふとAのほうを見ると、

貴｢…(ｼﾞｰ)｣

侑｢？…あっ！すまん！｣

Aの目線をおったら、手を繋いでいた所やったから、思わずえらい勢い手を離してしもうた。

侑｢手ぇ繋ぐの、嫌やったか？｣

悪い事してしもうたかと思い、恐る恐るAの顔を覗くと、

貴｢いーや、なんか、手を繋いだのなんて随分久しぶりだったから。でも、侑の手。暖かかった。(ﾆｺｯ)｣

侑｢っ！？///////｣

今のは、どう考えても反則やろ！？/////

なんやあれ！可愛すぎか！←

貴｢そーいえばさ、侑は何であたしに付き合うフリを手伝わせたの？あさの事が好きだったら、あさに頼めばよかったのに。｣

さっきの可愛い顔はどこへ行ってしもうたんか、ｽﾝｯって効果音が付きそうなくらいに急に真顔になったA。

待てよ、今こいつめっさ爆弾発言しよったよな！？

侑｢はっ！？それは、｣

貴｢？それは？｣

確かになんでやろ、俺は彩咲ちゃんが好きやったはずや、最初はホンマにムキになって付き合うフリなんて言ってしもうたんや。

ただ、Aがあの時俺に見せた妖麗な笑みに心惹かれてしもうたんや。

そや、あの瞬間から俺は彩咲ちゃんではなく、Aに、______________

恋してしもうたんや。