ＳＷＡＰ【宮侑】

9.間違えた ページ9

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葵の悲鳴を聞いて慌てて1階へ降りていくと、葵が洗面所で顔を洗っていた。



「どうしたん！？なんかされたん？」

「変な男に抱き締められてキスされた………ストーカーかもしれん……」



葵はモテるから……昔、ストーカーにあったことがある。



「そ、そんな………こんなん犯罪や！捕まえやな……」




慌てて家の外に出ると
私は………膝から崩れ落ちた。
葵に殴られたであろう顔に傷がある男の人。



「侑………あんた、なんてことしてんねん……」



顔が青ざめるのがわかる。
侑も青ざめている。



「お前……A……」

「勘弁してや……私、双子の姉がおるって言うたやろ……あんたも生まれたときから双子やろ…わかるやろ…」



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侑side



サムにからかわれて、焦った。
早く仲直りせんと、他の男に取られる。
もしかしたらサムに取られるかもしれん。それは屈辱的や。
前に聞いていたAの家の住所を地図をたよりに尋ねた。
チャイムを鳴らす。
この俺様がわざわざ来てやってんで。
でも………やっぱり緊張する。



「はーい」



玄関口に出たのはAやった。




「！」



いつもと違う髪型。部屋着っぽい、少しゆるい感じの服。
あかん……めちゃくちゃ可愛い。可愛すぎる。



「ごめんな……俺！」



Aを思わず抱き締めた。



「キャッ！！！」



Aは悲鳴を上げた。



「俺、ちゃんと好きやで……」



そう言ってAに口付けた。
バキッ
一瞬目が眩んだ。俺は思い切り殴られていた。



「なにすんねん！！！出てけ変態っ！！」



ヤバい………つい、Aが可愛すぎて我慢できへんかった。

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