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44.虜 ページ45

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「ホンマにさいならやな、Aちゃん」



治くんは、私と侑にそう言った。



「許してやらんこともないわ」



侑は勝ち誇った顔で治くんにそう言う。



「ツムには勝てへん」



治くんはもう笑顔を取り戻していた。



「幸せにな。もう俺、ちょっかい出さへんから」



治くんには言いたかったことがあったけれど
侑を選んだ時点で、それは言わないと心に決めた。
その代わりに、侑に話しておこう。



「私、侑と顔似てるから治くんのこと好きになったわけやないからな」



治くんの人柄と、不思議な魅力に惹かれてしまったんや。



「なんやそれ。余計妬くやんけ」



侑は眉間にしわを寄せて私を睨む。
それでも…やっぱり私が好きなんは。



「やっぱり私には侑しかおらんわ」

「気づくのが遅すぎるな。アホやわ、ほんま」



侑の怖いくらいに強い愛情と、自信。
揺るがない何かを感じる。
多分私は、この人から一生離れることは出来へん。






----- fin -----

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←43.一途な気持ち



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(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます!!関西弁もこの話もちょっと自信なかったのでそう言ってもらえて凄く嬉しいです!これからもがんばります。 (2018年6月12日 18時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - 完結おめでとうございます!!めっちゃ面白かったです!!私関西に住んでるんですけど、関西弁もしっくりきててめっちゃなんか嬉しかったです笑←これからも応援してます!頑張ってくださいね!! (2018年6月12日 17時) (レス) id: 7a47d30737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月27日 2時

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