42.宮侑 ページ43
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侑は、それだけ言って部活へ行ってしまった。
私がいけなかったのは、治くんのことを好きになってしまったことじゃない。
二人ともから逃げたことや。
｢Aちゃん……｣
治くんが私の肩に手を置く。
｢ツムには、ほんまかなわんなぁ……俺らが間違ってたみたいやな｣
治くんの言葉に頷いた。
｢私、侑のことも治くんのことも好きやねん。どっちかなんて選べへんから、どっちとも付き合わへんことに決めたんや。でもそれ、侑にははっきりそう言ってなかったから…｣
｢ありがとう、Aちゃん。辛い思いさせたな｣
治くんは優しく頭を撫でてくれる。
｢俺はAちゃんの気持ち尊重する。Aちゃんが決めたなら、そうしたらええ｣
そう言って治くんも部活へ向かう。
侑にもちゃんと謝らんとあかん…。
次の日、学校へつくと侑のクラスへ行った。
侑の周りには前みたいに女の子たちが取り囲んでいる。
私と別れたん…もう皆知ってるんやろうな。
彼女おらんくなった途端にこれやもん、ほんまに侑はモテる。
私は声を掛けられずにいた。
｢アツム〜。次の彼女、決めてないんやったら今度うちと遊んで。ホテルでもええから｣
かわいい女の子が、侑の体に触れる。
その時、胸が締め付けられた。
やっぱり……嫌や。
侑が他の女の子と仲良くするのは…。
ほんまに自分勝手やな、私って。
侑は私が来ていることに気づいて、鋭い目で私を見た。
｢まあ、俺もほんまは他の女に目を向けやなあかんて分かってるんやけどな。
まだモトカノのこと好きやし、多分モトカノも俺のことまだ好きやからな。今はまだ無理やわ｣
私に聞こえるようにか、大きな声でそう返事した。
今更なんて、遅いかな。
侑のところに戻っても、ええんかな…。
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茜(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます！！関西弁もこの話もちょっと自信なかったのでそう言ってもらえて凄く嬉しいです！これからもがんばります。 (2018年6月12日 18時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - 完結おめでとうございます！！めっちゃ面白かったです！！私関西に住んでるんですけど、関西弁もしっくりきててめっちゃなんか嬉しかったです笑←これからも応援してます！頑張ってくださいね！！ (2018年6月12日 17時) (レス) id: 7a47d30737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2018年5月27日 2時
