27-自覚 ページ7
慎吾side
「なんかさ、Aって昔から一緒にいる気がする」
ファイターズが東京ドームで試合と言う事で…
久しぶりに93年組(男)の4人でご飯を食べている。
そんな中急に上沢が言いだした。
近「…どうした」
剛「上沢がそう言うこと言うの珍しい」
上「なんだよそれ。いや、今日あいつ仕事で来れないって言ってさ。
俺ら4人でご飯食べてるけど…何か、足りない気がする」
慎「…せやな」
上「慎吾がトレードで出ていった後みたい」
近「なんか5人って言うのが普通だったからな〜」
剛「確かに…Aちゃんって昔から一緒に野球やってる気がする」
慎「最初は何も知らんかったけどな」
上「なぁ、慎吾に聞きたいことあるんだけど」
慎「なに？」
上「…Aの事、好きなの？」
慎「…は？」
何を真剣な顔して言うのかと思えば…
近「俺も気になってた！てか、どうしてAちゃんと仲良くなったわけ」
剛「迷子助けたって…そんな奇跡みたいなことある？凄くない？」
慎「しゃーないやん…仲良くなったんやから」
上「で、どうなの？」
慎「なんでもええやろ。93年で仲良ければ」
上「いやいや、ファイターズのA食事係兼保護者として聞いておかないと」
慎「なんやねん、それ…」
近「いいからいいから。で、好きなの？」
3人して新しいおもちゃを目の前にして…楽しそうにしている。
慎「…好きやで」
剛「もちろん、恋愛感情だよね？」
慎「…せやな」
上「まじか〜」
慎「あかん？」
上「いや、いいけどさ…なんか不思議」
近「え、言わないの？」
慎「今やないやろうな〜って思ってる。あいつもまだ辛そうやし。
それに…俺の事好きやないやろうし」
剛「そうかな〜俺は、Aちゃんはもう、慎吾の事好きだと思うけどな〜」
上「あいつバカだから気がついてない可能性はあるけどな」
近「ありそー」
そうなんかな…どうなんかな。
剛「…慎吾、辛そうだね」
慎「そう？」
近「悩んでんの？しょうがないな〜俺たちが悩み聞いてやるよ」
慎「なんやねん、それ」
近「いや、俺たちの中でAちゃんと付き合うなんて…不思議じゃん。
でも、嬉しいわけ。どこぞの知らん芸能人に捕まるくらいなら慎吾がいい」
剛「それ、俺も思う」
上「わかるわ〜」
慎「さっきからなんやねん」
近「俺たちはAちゃんの幸せを願ってる。
幸せにする人が、慎吾なら…なおさらいいなって話」
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年1月14日 20時
