34-報告 ページ22
慎吾side
「あぁ…付き合ったわ」
「…誰と？」
「Aと」
埼玉で試合ということで…
久しぶりに93年組で集まった。
Aも来るといっていたけど、
少し仕事で遅れるらしい。
ということで、先に報告しておいた。
近「え！？おめでとう！
まじで！？めっちゃ嬉しい！」
剛「うわ〜いつかは、と思っていたけど、
いざ付き合うとなると…驚く」
上「いつから？」
慎「１ヶ月くらい前」
上「すぐに連絡しろよ」
慎「あぁ…Aは連絡しようとしてたんやけど、
俺が直接言いたかったから止めた」
近「慎吾カッコいいな…」
慎「近ちゃんに言われても嬉しくないわ」
剛「やっぱりAちゃんがいい？」
慎「そりゃそうやろ」
上「ついにか…。
なんか寂しいな」
慎「何が」
上「A取れられた気分」
慎「はぁ？」
上「なんか妹みたいって思ってたのに」
慎「まぁ…別に俺とAが付き合っても、
93年組はそのままやし…
そのままでいたって」
近「そのつもり」
それから、どうやって告白したのか…
その経緯を話したら少し険しい表情になった。
上「なんか、前からだけど、
本当にAのこと、守る気ないんだな」
慎「目の前でマネ君に電話させたけど…
そうなんだ。の一言だけやった」
剛「…なんかめっちゃ心配」
近「慎吾もずっと一緒に入れるわけじゃないしな」
慎「でも…守るよ」
上「…そうしてくれ」
剛「てか、Aちゃんの事務所は大丈夫なの？」
慎「あぁ、それも電話でマネ君には話した。
野球選手ならよし。って言っとったで」
上「不純すぎる…」
近「じゃあ、ばれてもいいの？」
慎「それはアカンやろな。
Aはこれからツアー始まるって言ってたし…
俺も俺で、成績残せてないのに、
いらん所で騒がれたら…Aにも迷惑かかる」
剛「なんか大変そう…」
慎「まぁ、あのAAをもらったんやから…
そのくらいの覚悟はできてるけどな」
近「やっぱりかっこいいわ」
なんでやねん。なんて典型的な関西人の突っ込みを入れて…
Aが来るのを待つ。
仕事終わった。あと少しで着くよー。
と連絡がきてから少したって…
「遅くなってごめん。
わー、久しぶりだ！」
少し慌ただしく個室に入ってきたA。
3人の顔を見るなり、一気に笑顔になる。
近ちゃんに促されて俺の隣に座ってきた。
最初から用意されていたウーロン茶を持って、乾杯する。
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年1月14日 20時
