28-君との距離 ページ9
約束通り、剛くんは迎えに来てくれた。
家は離れているのに…本当に申し訳ない気持ちになる。
「剛くん、朝ご飯食べた？」
「食べてない…」
「…明日は迎え「行くよ」…」
「これくらいさせて」
「これくらいが大きすぎる」
「俺がやりたくてやってんだから…あ、でも迷惑？」
「…私は、朝から、剛くんに会えて、嬉しい…です」
ダメだって、言い聞かせてるのに…
だめだ、溢れる。
剛くんの顔は見れない…。
「…俺も、朝からAちゃんに会いたいから…
最後まで続けるよ」
最後…あぁ、もう最後が見えてきているんだ。
最初から見えていたけれど、見ないふりをしていた。
剛くんはこうやって、現実を見せてくれるから…
私も冷静になれる。
「北海道寒いから、東京戻ったら暑いかな？」
「そうだね、開幕は3月末だから…
東京にいたら、暑いって感じるかもね」
「ん〜やだな〜。
あと少しで北海道満喫しなくちゃ」
「あ、そう言えば、この前北海道のアイス特集やってた。
ちょっと遠いけど、牧場に美味しいアイスがあるんだって」
「え、気になる」
「Aちゃんって、甘いもの好きだよね」
「好き！」
「…俺も好きなんだ〜。今度行こうか」
「…いいの？」
「もちろん。満喫しないとだからね」
剛くんと出かけられる。
嬉しい…。にやける顔を抑えながら、
次のオフの予定に浮かれる。
でも少し、不安なことが…あって…
2人で出かけるのかな…。
でも、今までの流れ的には…
「次のオフは北海道に戻ってきてからだね。
二人ってのも寂しいから、上沢と近ちゃんも呼んでみようか」
やっぱり、そうなるよね。
うん、想定はしていたからそんなにダメージはない。
「そう、だね…楽しそう」
「うるさそうだけどね、絶対に楽しいよ」
楽しいよね…うん、楽しい。
でも…私の心はもやもやしてしまった。
あの事件？が起きる前も4人でいた。
でも、最近はその4人でいる事で…
剛くんから…距離を取られている気がする。
送り迎えをしてくれて、傍にはいてくれるけれど…
やっぱり、どこか距離を…終わりを感じるようになった。
さすがにあんなことがあって、
皆、最初は可哀想って思ってくれるだろう。
でも、途中からめんどくさくなっちゃったかな。
普通ならなるよね、重いよね、めんどくさいよね。
わかってる、わかっている。だから大丈夫。
私は、知ってるから…
→
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名無し17953号(プロフ) - みやさん» わざわざ返信ありがとうございます！どちらにせよ楽しみに待っているので更新よろしくお願いします！ (2019年1月15日 14時) (
レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 名無し17953号さん» コメントありがとうございます！お気に入りに入れて頂き、嬉しいです。そして、ご提案ありがとうございます！順番に完成という場合…4番目の話がいつになるかわからず…その話をお待ちいただいている方に申し訳なく…同時進行と致しました。しかし、再度検討します。 (2019年1月15日 12時) (レス) id: c1ba2d722c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17953号(プロフ) - すごくおもしろくて全てお気に入りにして見させていただいています！提案なのですが、最後にオチでストーリーを分けている４つの話、ひとつひとつ順番に完結させていくのはどうでしょうか！話が少し混ざってしまって混乱してしまう時があります… (2019年1月14日 22時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年1月14日 20時
