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26-つなぐ ページ5

剛side


「おはよう…おじゃまします」

「おはよう、どーぞ」



朝からAちゃんの家にお邪魔した。
ドアを開けてくれたAちゃんは、
昨日より少しすっきりした顔はしていたけど…
まだ疲れた顔をしている。



「朝ごはん、食べられそう?」

「…多分」

「少しでいいから、食べよう。
美味しいサンドウィッチ買ってきたから」

「…おいしそう!」

「でしょ?ここおすすめなんだ」

「じゃあ、紅茶いれる。剛くん、何がいい?」

「Aちゃんと同じ物で」

「じゃあ、紅茶ね。
美味しいのもらったの。適当に座ってて」




あ、少し笑顔になった。
キッチンでお湯を沸かしながら紅茶の準備をしているAちゃん。

手伝うことあるかな…と思い、Aちゃんの後ろから声をかける。



「何か、手伝うことある?」

「ん?だいじょ…うぶ、うん」



俺も悪い。少しAちゃんに近すぎた…。
Aちゃんが勢いよく振り向いて…

凄い距離が近く、お互いに固まってしまう。



「…ごめん」

「いや、俺の方こそごめん…」

「うん…」



多分、俺顔赤い…高校生みたいで…恥ずかしい。
大人しく座っていようと思いながらちらっとAちゃんをみると…

少し耳が赤い気がした。

可愛い…、少しでも照れてくれたのかな?
なんて思ったら、自分の顔がもっと赤くなる気がした。



ソファーを背もたれにして待っていると、
美味しそうな香りと共にAちゃんが隣に座った。





「はい、どーぞ」

「ありがと…食べよう」

「うん、わざわざありがとう」

「俺も食べたかったし。ここ、本当に美味しいから」

「へ〜北海道美味しいもの多いからね」

「たくさんあるからAちゃんにもいっぱい知ってもらいたいな」

「知りたい」

「今度一緒に観光しに行こう」

「楽しそう…いただきます」



そう言って小さい一口をほおばる。



「美味しい!」

「でしょー。俺も食べよう」

「んふふ〜幸せ」

「それはよかった」



それから二人で他愛もない話をしながら朝ごはんを食べた。
食べ終わった後も美味しい紅茶を飲みながらだらだら。
テレビを付けてバラエティ番組を見ながら過ごす。

元気になってくれたかな…?
とか思っていた矢先、キッチンの方で食器が倒れる音がした。

乾かしてある食器が倒れたのかな?


程度に思っていたけれど…Aちゃんは、隣で震えていた。

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名無し17953号(プロフ) - みやさん» わざわざ返信ありがとうございます!どちらにせよ楽しみに待っているので更新よろしくお願いします! (2019年1月15日 14時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 名無し17953号さん» コメントありがとうございます!お気に入りに入れて頂き、嬉しいです。そして、ご提案ありがとうございます!順番に完成という場合…4番目の話がいつになるかわからず…その話をお待ちいただいている方に申し訳なく…同時進行と致しました。しかし、再度検討します。 (2019年1月15日 12時) (レス) id: c1ba2d722c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17953号(プロフ) - すごくおもしろくて全てお気に入りにして見させていただいています!提案なのですが、最後にオチでストーリーを分けている4つの話、ひとつひとつ順番に完結させていくのはどうでしょうか!話が少し混ざってしまって混乱してしまう時があります… (2019年1月14日 22時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2019年1月14日 20時

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