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25-いつも君を ページ3

剛side

「荷物、玄関で平気?他は何かやることある?
ご飯とか…作れないけど」

「大丈夫…ありがとう」



荷物を持ってAちゃんを玄関まで送り届けた。
車の中では普通に喋っていたけれど、
いざ家に近づき、入ると…不安そうな顔をした。

本人は大丈夫しか言ってくれないけど。



「じゃあ…俺帰るね」

「お見送り…」

「それだったら、俺がここまで来た意味ないじゃん。
ここでいいよ、ありがとう」

「剛くん…」




必然的に上目遣いになる。

そんな潤んだ目で見ないでよ…
なんて言えず、ゆっくりと頭を撫でる。

少しぎこちないかな…。



「何かあったら、連絡して。
何もなくても…おやすみとおはようだけでもいいから」

「…ありがと」

「じゃあ、帰るね」

「うん…気をつけてね」



後ろ髪を引かれる思いで、ドアを閉めた。

ここなんだろうな、俺の弱い所は。
あと一歩が踏み出せない。





皆には無事に送り届けたことを連絡した。
多分今頃、Aちゃんの所には連絡がたくさん来ているだろう。


Aちゃんの家から自分の家まで運転する。
隣にAちゃん乗っていたなーとか、泣いてないかなーとか、
ちゃんとご飯食べたかなーとか…

考えることはAちゃんのことばかり。




家について、念のために無事に帰ってきたよ、とAちゃんに連絡をする。

すると、すぐに返信が来た。



A無事についたみたいでよかった。今日は本当にありがとう。安心した


少しでも安心してくれたんだ。少しでも…Aちゃんの役に立てたんだな。




少しでも安心してくれたなら良かった。何かあったら、いつでも連絡して

Aありがとう

Aちゃん絶対に連絡しないでしょ

Aするよ。おやすみとおはよう





帰り際に俺が言ったことだ…。
自分で言っておきながら、高校生みたい…

と思うけど、Aちゃんから連絡が来るなら何でもいっか。
なんて思ってしまう自分もいる。




それから、少し会話をしておやすみ…となった。
ちゃんと寝れたかな。1人で怖くないかな。

あんな事があって怖くないわけないよね…。


あれ…俺またAちゃんのこと考えてるじゃん…。

お風呂に入っても、ベッドに入っても…頭の中はAちゃんでいっぱい。


これじゃまるで…。


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名無し17953号(プロフ) - みやさん» わざわざ返信ありがとうございます!どちらにせよ楽しみに待っているので更新よろしくお願いします! (2019年1月15日 14時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 名無し17953号さん» コメントありがとうございます!お気に入りに入れて頂き、嬉しいです。そして、ご提案ありがとうございます!順番に完成という場合…4番目の話がいつになるかわからず…その話をお待ちいただいている方に申し訳なく…同時進行と致しました。しかし、再度検討します。 (2019年1月15日 12時) (レス) id: c1ba2d722c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17953号(プロフ) - すごくおもしろくて全てお気に入りにして見させていただいています!提案なのですが、最後にオチでストーリーを分けている4つの話、ひとつひとつ順番に完結させていくのはどうでしょうか!話が少し混ざってしまって混乱してしまう時があります… (2019年1月14日 22時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2019年1月14日 20時

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