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剛side
それからご飯を食べて、球場に向かう。
いつも通りAちゃんはベンチ裏でトレーナーさんの手伝いとか、
スタッフさんの手伝いをしている。
本当に…Aちゃんがいなくなったら、
ファイターズどうなるんだろう…。
近「剛〜ぼーっとしてるけど、生きてる？」
剛「うん、生きてる」
近「…少しは伝える気になった？」
剛「なってるけど…ね」
近「ね、じゃないだろ。
きっと、一緒にいるうちに言わないと…ダメだぞ」
剛「わかってるよ…わかってる」
自分ではわかってる。
時間がないことを。
「…剛くん、近ちゃん。
そろそろグラウンド行かなくていいの？」
近「あれ、もうそんな時間？」
「うん、行った方がいいんじゃない？」
近「よし、今日も行ってきまーす！」
「いってらっしゃーい」
そう言って、近ちゃんはグラウンドに行ってしまった。
時間も時間で…周りに人はいるけど、
皆せわしなく動いていて俺たちなんか気にしていない。
「…Aちゃん」
「剛くん？そろそろ行かなくていいの？」
「…行くよ」
「うん、いってらっしゃい」
「…少しだけ…」
そう言って、俺はAちゃんの腕を引っ張り、
ぎゅっと…本当に一瞬だけ抱きしめた。
すぐに離して…一呼吸置く。
「よし、行ってくる」
「う、ん」
Aちゃんの顔なんて見られない。
困った顔をしているかもしれない。
嫌がっていたかもしれない…。
俺は、今…その現実を受け止める自信はないから…
逃げた。
あぁ、また遠ざけたかもしれない。
でも…Aちゃんを抱きしめた感覚は残っている。
小さかったな〜。華奢だったな〜とか…
あぁ、少し元気をもらうだけのつもりが…
沢山元気をもらって…
頭の中はAちゃんで一杯になってしまった。
目の前の試合に集中して…そして…
Aちゃんに、見てもらおう…。
奇跡が起きて…
(俺の事を好きになってもらえるように)
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名無し17953号(プロフ) - みやさん» わざわざ返信ありがとうございます！どちらにせよ楽しみに待っているので更新よろしくお願いします！ (2019年1月15日 14時) (
レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 名無し17953号さん» コメントありがとうございます！お気に入りに入れて頂き、嬉しいです。そして、ご提案ありがとうございます！順番に完成という場合…4番目の話がいつになるかわからず…その話をお待ちいただいている方に申し訳なく…同時進行と致しました。しかし、再度検討します。 (2019年1月15日 12時) (レス) id: c1ba2d722c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17953号(プロフ) - すごくおもしろくて全てお気に入りにして見させていただいています！提案なのですが、最後にオチでストーリーを分けている４つの話、ひとつひとつ順番に完結させていくのはどうでしょうか！話が少し混ざってしまって混乱してしまう時があります… (2019年1月14日 22時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年1月14日 20時
