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29-会議 ページ11

剛side


「なになに、急にどうしたの」

「ちょっと、会議」

「なんの?」

「93年会議」



遠征に来ている時…
上沢と近ちゃんが突然ホテルの部屋に押しかけてきた。



手には、特にお酒とかおつまみとかはなく
本当に会議のようだ。



俺も含めて、風呂にも入って寝る体制で…
3人で集まるとか…なんか、変。



剛「で、なに?どうしたの?」

上「どうしたのじゃねぇよ。
Aだよ、A」

剛「Aちゃん、何かあったの?!
もしかして、またっ…」

近「違うから…そこは落ち着いて」

剛「…よかった」

上「…そういう所だよ」

剛「へ?」

近「単刀直入に聞くけど、
Aちゃんのこと、どう思ってんの?」

剛「っ…な、んで?」



あまりにも真剣な表情で言われて、息を飲む。
どうって言われても…



剛「ファイターズの、一員で…」

上「それ、Aにも言っただろ」

剛「言った…と、思う」

近「あれだけ思わせぶりな態度取っておいて…
それは残酷でしょ」

剛「思わせぶりって…」

近「いや、思わせぶりだから。
あの事件があってから、送り迎えして…
連絡、こまめに取ってんでしょ?」

剛「心配だし…。
一人で泣いてたら…」

上「それは俺たちも思うよ。
泣いてたら笑かしに行ってやろうとか…
飯食わそうとか…それこそ、仲間として」

剛「俺だって…」

上「俺たちとは違うだろ」

近「…剛は、俺たちと違う感情を、
Aちゃんに持ってるだろ?」

剛「っ…」

上「俺たちが送り迎え変わろうか?って
声かけた時、剛は俺がやるからいい。
ってすぐに言ったよな」

近「俺がAちゃんに電話した時でなくて…
何してた?って聞いたら、剛と電話してたって」

剛「…」

上「これだけAに優しくしておいて…
尽くしておいて、チームの一員だから。
は…ないだろ」



わかってる。
言われなくても、わかってる。



剛「Aちゃんの周りには…素敵な人がたくさんいる。
守ってくれる人もたくさんいるし…愛してくれる人もいる。
その中でも一番近くにいる存在が俺だったらいいな、
って何回も思ったよ」

上「じゃあ…もう、言えよ」

剛「言えないよ。
あと数えるほどしか一緒にいれなくて、
距離も遠くなる…。
それに…俺は2人みたいに活躍できてない」

近「そんなの、Aちゃんとの間に関係ないでしょ」

剛「あるよ…絶対に。
俺は野球選手として活躍で来ていないのに…
Aちゃんと釣り合うわけない」

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名無し17953号(プロフ) - みやさん» わざわざ返信ありがとうございます!どちらにせよ楽しみに待っているので更新よろしくお願いします! (2019年1月15日 14時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 名無し17953号さん» コメントありがとうございます!お気に入りに入れて頂き、嬉しいです。そして、ご提案ありがとうございます!順番に完成という場合…4番目の話がいつになるかわからず…その話をお待ちいただいている方に申し訳なく…同時進行と致しました。しかし、再度検討します。 (2019年1月15日 12時) (レス) id: c1ba2d722c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17953号(プロフ) - すごくおもしろくて全てお気に入りにして見させていただいています!提案なのですが、最後にオチでストーリーを分けている4つの話、ひとつひとつ順番に完結させていくのはどうでしょうか!話が少し混ざってしまって混乱してしまう時があります… (2019年1月14日 22時) (レス) id: eb93799d33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2019年1月14日 20時

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