青く、蒼く。～F7ver～ (ページ7)

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27-意識ページ7

「…なんですか」

「なんでも」

「食べるのに集中してください」

「んー、食べてる」

「だったらこっち見てないでください」

「…見てへん」

「嘘下手くそですか」

「Aちゃんが上手いんや」

「…嬉しくないですね」

「褒めてないからな」

二人で食卓を囲む不思議な光景…。
私が作った夕飯を遥輝さんが食べている。

遥輝さんはさっきからこっちを向いてご飯食べてないけど。

「気になるんですけど」

「んー、なんかご飯作ってくれるAちゃん可愛いなーって思って。
美味しいし…2人でこうやってご飯食べるなんて…不思議やん」

「…そうですね」

「可愛いって所スルーかい」

「…どう反応していいかわからないてす」

「照れるとか？」

「遥輝さんに言われても…」

「なんやねん、それ」

「遥輝さん、慣れてそう」

「どういう印象やねん」

「チャラい」

「言うようになったやん」

「でも、優しいって事も知ってます」

あ、遥輝さん照れた。照れ隠しでやっとご飯食べ始めた。

可愛いって言われて嬉しいけど…けど、どういう反応していいかわからない。

それから、他愛もない話をして…お風呂に入る。
スッピンはキャンプの時に散々見られたし
…見られても大丈夫な様に、日々頑張ってるから大丈夫だと思う。

先にお風呂を頂いて…
リビングでボディークリームを塗ったり、髪のお手入れをする。

「お、なんか、えぇ香りがする」

「あ、すみません。ここでするものじゃないですね」

「ええやん、俺この匂い好きやで」

そう言って、隣に座り髪をひと束取る。
サラサラやんとか言って、髪で遊ぶ遥輝さん。

え、ちょっと待って…。

「…遥輝さんっ」

「んー？って、何照れてんの。顔赤いで」

「髪…離してください」

「え、可愛いとか、ご飯美味しいでーとか言っても照れんかったのに…これで照れんの？」

「だって！髪触れられることってないじゃないですか！」

「可愛いとかは言われ慣れてるってことか」

「そうじゃなくてっ！もう離してください」

照れてない…ただ、遥輝さんが…髪に触れてるって思うと…顔が熱くなる。

そんな私を揶揄うように持っていた髪に…キスをした。

「っ！遥輝さん！」

「なんか、嬉しい」

「遥輝さんの顔見れない…」

「今はそれでええ。それでええから…俺の事ちゃんと意識してな。男として」

そう言って私の髪で遊ぶ遥輝さん。

そんな彼を見て…

(意識せずにはいられない)
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