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「うわぁぁぁあん!!お母さぁぁぁんっ!!!」
え、ま、迷子!?
幼稚園くらいの小さな男の子。
私は慌ててベンチから離れて、男の子に駆け寄った。
そしてしゃがみ込んで、男の子を見上げる。
『僕、どうしたの?迷子?』
「ふぇっ、お、お母さん、どこぉぉっ!!」
更に泣かせてしまった。
ふと男の子の膝を見てみると、痛々しく赤い血が滲んでいて。
『あ、ちょっと待っててね!』
私はまたベンチに戻り、鞄の中からポーチを取り出した。
えーっと確か…この中にあったはず…。
『……あ、あった!』
みんなから「子供っぽい」って言われる、クマの絆創膏。
まず、水で洗ってあげて、それを貼ってあげた。
「わぁ!クマさんやぁ!!」
こんなところで、これが役に立つなんて。
『お母さん、どこに行ったか分からないの?』
「……うん。わかんない」
あ、また泣きそうにさせてしまった。
慌てて私は男の子の肩を掴む。
『じゃあ、お姉ちゃんと一緒に探そっか!』
「ほんまに…?」
『うん!』
「ありがとう!お姉ちゃん!!」
ニコォッて笑う男の子に、心がポカポカした。
やっぱり私、子供が好きだ。
こういう子供たちのお世話をしたいって思う。
男の子と手を繋いだまま、小瀧望の座っている方を見てみると、
「似合ってるな」
って、小さく笑われた。
…泣きそうになった。
「あ、お母さんっ!!!」
『え!?』
突然、離された手。
男の子の走って行った方を見てみると、お母さんらしき人が男の子を抱きしめているところだった。
「ジッとしてなさいって言ったやろ!?心配したやん…!」
「ごめんなさぁい…」
素敵だなぁ、と思った。
お母さんはこっちを見て、「ありがとうございます」とお辞儀をする。
慌てて首を振ると、笑顔になった男の子と一緒に帰って行った。
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さくら - おかえりなさい!お久しぶりの更新すごく嬉しいです!待ってました!小瀧くんかわいい♪これからもみやびさんの描く作品楽しみにしてます♪ (2018年10月30日 6時) (レス) id: 1dade656d2 (このIDを非表示/違反報告)
みきさー(プロフ) - 更新とっても嬉しいです! (2018年10月29日 21時) (レス) id: c0267b3386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやび | 作成日時:2018年10月29日 20時