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いつもより少しばたばたした、日曜日。

閉館を終えた図書館は閑散としており、私はそんな図書館を見回して小さく息を吐いた。


結局あれから重岡さんは一度もこっちに来なかったな。田中さんは一度だけ愚痴を言いに来ていたけれど。


多分、忙しかったのだと思う。

今だって、観測所の明かりは点いたままだ。


桐山さんは今日だけで5人以上の女性のLINEをゲットできたと言って、隣で一人盛り上がっている。

呑気な人よ。



「なー、ぶっちゃけ望月ちゃんさー」


『何ですか。自慢話なら聞きませんよ』



コートを羽織りながら、私は携帯を触っている桐山さんをじっと睨む。

あながち、今その交換した相手の女性にLINEを送っているのだろう。桐山さんの携帯は常に鳴っているイメージだ。


視線は携帯の画面のまま。

彼はぽつりと言葉を漏らした。



「望月ちゃんはその男のこと、好きなん?」


『…え?』


「初恋の人が好きなのは分かった。その人に会いたいってずっと思ってたのも知っとる。で、その男が初恋の人だって直感して、」



そして桐山さんは携帯から視線を外し、私の瞳をじっと見つめる。



「ほんまに、その人が好きなん?」



桐山さんはふらふらしているくせに、ちゃんと周りを見ていて。

何も考えてなさそうなのに、きちんと物事を考えている。


だから女の人も寄ってくるのかな、と思う部分もある。顔だけではないのだ。中身も、多分凄くしっかりした人なのだと思う。


桐山さんに核心をつかれて、私は次の言葉を中々切り出せずにいた。

それは、ここ数日私が感じていた”違和感”と直結するところだからだ。




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葉月(プロフ) - しげええええええ泣 (2018年1月22日 22時) (レス) id: 976831957c (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!もう最後の最後まで感動しました泣なんて素敵な作品なんでしょうか、こんな作品を読めてもう幸せですっ!これからも応援してます!! (2017年12月22日 17時) (レス) id: 69d39ba2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ありさか - 藤井さんの小説からまた来ました !!! とても楽しみにしてます( ; ; ) (2017年10月24日 23時) (レス) id: f77e20ba12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやび | 作成日時:2017年10月24日 5時

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