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桐山さんは驚愕の表情を見せた。
主に観測所の方にいる４つ年上の田中さんは、瞳をキラキラと輝かせた。ちなみに田中さんとは仲良くしていただいていて、この一件のことも相談済みである。
「なに！？望月ちゃんって自分から食事とか誘えちゃう系女子だったん！？なにそれ！騙された！」
「もっちー、よくやった！それでこそ私の弟子よ！！」
「え、じゃあなんで今まで俺に食事誘ってくれなかったわけ？え？すぐそばに超ええ男おるのに？」
「で？どうだったん？手応えあった！？」
二人の弾丸トークには慣れているので、私は何も言わず黙ってお弁当を口に含んでいた。
この二人は私が聞いてなかろうが聞いてようが、結局はこの弾丸トークなのである。止まることを知らない。加えてお互い話が全く噛み合っていないところがまた私の頭を痛めるところだ。
あ、今日の玉子焼きうまく焼けたな。
「仕方ないな。今からでも遅くない。誘われてあげよう。さあ！」
「ちょっと馬鹿桐山うっさいのよ、さっきから。今はもっちーと私のガールズトークなんやから口出しせんでやクソ男」
「クソ男？はぁ…お前はほんまに見る目がないな。むしろ哀れだ。はぁ…」
「何回も溜め息吐くなや！吐くんなら百回吐いてそのまま不幸で死ね！」
「この俺が不幸で死ぬわけないやろ！！」
『二人ともうるさいです静かにしてください！』
全く。とても年上には思えない。
溜め息を吐けば、右側から田中さん、左側から桐山さん、と二人に両方からしがみ付かれてもう私にどうしろと。
というか、桐山さんはお昼休みじゃないはずなのにどうしてここにいるのか、まず説明をしてもらいたい。
ここの施設の従業員は、交代制でお昼休憩をとっているのだ。
桐山さん、仕事してください。
「ちょっと桐山！もっちーに触らんでや！」
「田中が離せばええやろ。悪いが望月ちゃんは俺にメロメロで」
「きも！喋んな！」
「お前は心底女の欠片もないな！」
『二人とも耳元で叫ばないでください！』
どうしてこんなことになったんだっけ。
思い返そうとするけれど、余計頭が痛くなりそうなのでやめた。
「ねえ、どうだったん？この前食事行ったんやろ？」
『…どう、って。普通に、楽しかったです』
「うわー、そういう答えが一番リアルなんだよなぁ。リア充爆発すればええのに」
桐山さんは溜め息を吐いて、椅子の背もたれに背を預けた。
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葉月(プロフ) - しげええええええ泣 (2018年1月22日 22時) (
レス) id: 976831957c (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！もう最後の最後まで感動しました泣なんて素敵な作品なんでしょうか、こんな作品を読めてもう幸せですっ！これからも応援してます！！ (2017年12月22日 17時) (レス) id: 69d39ba2c0 (このIDを非表示/違反報告)
ありさか - 藤井さんの小説からまた来ました ！！！ とても楽しみにしてます（ ; ; ） (2017年10月24日 23時) (レス) id: f77e20ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやび
| 作成日時：2017年10月24日 5時
