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" 俺のせい？ " その問い掛けに首が縦に振られた瞬間、山��の頭は強く殴られた様な衝撃を受けた。
血の気の無い阿瀬の指先に触れたまま「は…？」と掠れた小さな声が喉から漏れる。
阿瀬の部屋は肌寒いはずなのに、山��の額には変な汗が滲んだ。
先程までの阿瀬の腕に対する不安と心配と、こんな事になったのは自分自身のせいだったという焦りの高低差が強く、目眩がする程。
なんと声をかけていいのか、何も心当たりのない山��は頭を悩ませる。
「…俺の何が嫌だった？」
そう問い掛けても返事はしないし、顔すらもあげない。
阿瀬はこんなにかまってちゃんだっただろうか、そんな疑問すら抱いてしまう。
顔を見たいのに自身の方を向いてくれない阿瀬に声を掛け続けるのも耐え難いものだ。
白い息を吐きながら、自ら話してくれる時まで待っておこうと向かいに腰を下ろして、阿瀬の指先に触れていた。
「…颯一郎に言われました。」
山崎の指を握り返すこと無く、阿瀬は小さな声で漸く話し始めた。
「なんて言われたの？」
当たり障りない相槌に、阿瀬も言葉を続けた。
「死ぬなって。」
自身の右腕を枕にしていた阿瀬は、腕から顔を離して俯いたまま返事をする。
絡まりを知らない綺麗な黒髪が、カーテンの様に重力に従い、上手く表情が見えない。
「……頑張るって、答えちゃいました。もう、頑張れへんのに。」
寂しげに発言する阿瀬に、山��の胸は締め付けられると同時に鷲掴みにされる。可愛い、好きだ、なんて感情がこの時にも増幅する。
「なんで、頑張れないの？」
まるで機嫌の悪い子供に問いかけるように、首を傾げながら優しい声色で問う。
時折ぎゅうっと元気付ける様に阿瀬の指を握り、返事を待つ。
大きな手は優しくて、寒い室内の中で唯一暖かみを感じる事が出来た。
けれど阿瀬はその彼の手を離して、大きな瞳を彼へと向けて
「…もう、嫌なんです。自分自身も…あなたの事も。」
と、冷たい言葉を彼へと刺す。
漸く見せてくれた表情も生気が無く、ゾッと背筋が凍る様な感覚に襲われる。
大好きな相手に嫌われた、そんな思いが先行し、山��の呼吸は乱れていく。苦しさに呑まれていく山��をただ見つめるだけの阿瀬が、最後に視界に映った。
「……は…ッ…。」
蹴られてぐしゃぐしゃになった掛け布団、汗ばんだ肌。
暖房の効いた寝室で、山��は漸く目を覚ました。
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kaaaaaann(プロフ) - 毎度のタイトル回収がとても面白くて好きです (11月6日 1時) (
レス) @page26 id: 6592908639 (このIDを非表示/違反報告)
宮さんのﾌｧﾝ - 無茶苦茶混乱してるのでまた最初から読み返してきます……… (11月5日 0時) (レス) @page26 id: a501d72624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2023年10月27日 1時
