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青空の下、太陽が暖かく照らす場所で2人の人物が向かい合って何やら会話をしていた。
カメラ片手に、彼はスケッチブックと油性ペンを手渡す。
「なんすかこれ。」
「
「おー、絵心。なるほど。」
太陽の陽射しに瞳を細めながら、阿瀬は頁を捲って油性ペンを握る。
描く気満々なのだろう。白いスケッチブックがレフ板の様に陽を反射させて、阿瀬の肌を明るく、白い肌を余計白く見せていた。
「ブルとベル描いてみてほしいんだけど。」
「えー、そういう感じかあ。僕電柱とか、動かないもの描くかと思ったっす。」
そう言って笑いながら、阿瀬は油性ペンのキャップを外して迷いなく描き始める。
まっさらなスケッチブックの頁は、真っ黒な油性ペンで線が引かれ、コントラストがハッキリする。
2分も掛からない程で描かれたブルとベルを、阿瀬はスタッフが構えるカメラへと向けた。
「そんな下手だったっけ？」
「えぇ？だって僕絵心無いっすもん。」
「サチはめっちゃ上手いって褒めてたのに。」
「…だってこういう、絵心って下手っぴな方が面白いし話題になるし、可愛いじゃないすか。上手く描いたらすーぐ干されちゃう。」
柔らかい頬をぷくっと膨らませ、文句を言いながら頁を捲ってまたも迷いなく油性ペンを滑らせる。
阿瀬は自分が可愛く映る表情をよく知っている。あざとい表情のまま、すぐに描き終わったブルとベルは先程描いたものと段違いに上手かった。
「まぁ、まあまあ。これが僕の実力なんすよ。」
「確かに下手な方が面白いかもね。」
「ほらそう言う。もう描いてやんない。」
拗ねた様に発言した阿瀬は、スタッフの背後を通る山��を見つけた。
思わず大きな瞳で彼を追ってしまえば、彼もまた視線に気付いて笑顔で駆け寄って来る。
「なにしてんすか？え、うま。Aが描いたの？」
カメラを見て企画を問い、阿瀬の手にあるスケッチブックを見てはすぐに褒めた。
阿瀬の肩に腕を回し、暑いはずなのに密着する。20cm弱の身長差は、阿瀬が子供に見える程大きなものだった。
「福也さんも描きます？ブルベル。」
スケッチブックを差し出しながら、山��を見上げる阿瀬の顔ほど可愛いものは無い。
大きな瞳に薄い唇、小さくて通った鼻は山��の胸を高鳴らせる。
少しだけ見蕩れていた山��は、
「描くから、隣居て。」
と阿瀬を更に自身の方へと引き寄せて、彼からスケッチブックを受け取った。
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kaaaaaann(プロフ) - 毎度のタイトル回収がとても面白くて好きです (11月6日 1時) (
レス) @page26 id: 6592908639 (このIDを非表示/違反報告)
宮さんのﾌｧﾝ - 無茶苦茶混乱してるのでまた最初から読み返してきます……… (11月5日 0時) (レス) @page26 id: a501d72624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
| 作成日時：2023年10月27日 1時
