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「まだ素になれんっすね、カメラいっぱいで緊張しちゃう」
照れくさそうに返事をしていると記者からカンペのような、次話して欲しい内容を書かれた紙を見せられた。その話題でもまた2人で盛り上がる。
そしてお互いスマホを取り出して連絡先交換をした後、ふと柳瀬は思い立った。
「そう、翔平さんにあったら絶対サイン貰おうって決めてたんですよ。…ちょっと待っててください、リュックの中に色紙…」
そう言って少しの間フリーズした。
リュック、栗原から貰ったっけ？とかなりのスピードで脳内で時を巻き戻して考える。受け取らずに別れた事に気が付くと、大谷の方を勢いよく見上げた。
「ちょ、あ、あー、リュック、荷物忘れました、ちょっと、ちょっと待ってて、待っててください」
かなり焦ったようにそう言うと、大谷は一瞬キョトンとしたが楽しそうに目を細めて笑い「全然待つよ、どこに置いてきたの」なんて問う。
「人に預けて…すみません取ってきます」と大谷と記者に頭を下げると
「栗原ー！！く、りょうやー？！」
と名前を呼びながら部屋から退室して行った。
その姿を眺めた後、「"話してみてどうでした？"」なんてこの待ち時間に記者は英語で大谷に問いかけ、水原が翻訳する。
「んー、まぁ、ちょっと予想外でしたね。あんなよく笑うんだって感じで」
それをまた水原に通訳してもらう。そして少しの沈黙の後、先程の柳瀬の言葉を思い出し、「栗原って、ホークスの選手ですよね？」なんて水原に問う。
「うん、名前の感じから多分そうなんじゃないかな、一緒に来たのかも」
「ふふ、やっぱチーム仲良いんだ、よかった。」
そう言うとリュックを持って息を切らした柳瀬が戻って来た。肩を上下に動かし、「すみません…」と謝罪をした後、リュックから色紙とマジックを手にすると大谷に渡した。
「僕もAのサイン貰いたいな。何に書いてもらお…」
柳瀬にサインを書いた後、自分も書いてもらいたいと思ったが生憎色紙を持っていない。辺りをぐるりと見回した後、スタジアムだという事を思い出して「ボールがあるじゃんね」なんて笑う。
「Aのボール打ってみたかったんだよね。練習着も持って来てるんでしょ？」
「え、な、投げていいんですか」
「うん。それと、僕も投げるよ。三振に抑えてみたくて」
なんて大谷は少年のように笑うと、1人で待っていた栗原も呼んで3人でロッカールームへと向かった。カッチリした衣装じゃ動こうにも動けない。
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Mexx(プロフ) - 初めて見つけて一気読みしました！！！おもしろくてあっという間！続編希望します！！🥹 (10月4日 23時) (
レス) @page45 id: 553f86ba4d (このIDを非表示/違反報告)
Waaaaka03(プロフ) - 今更ですが一気読みしました！！途中ちょっと泣きそうになりながらも大谷さんともいい対談して、、、最高でした！！！！ (8月20日 11時) (レス) @page45 id: 03c5b943b6 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ばたこさん» またもし次の作品でばたこさんに刺さるものがあれば嬉しいです！ここまでありがとうございました！🙇♂️ (6月23日 8時) (レス) id: e835b41f9a (このIDを非表示/違反報告)
ばたこ(プロフ) - え！！！！！もう終わっちゃうんですか！！！悲しいです🥺私の入院中の唯一の楽しみでした、ありがとうございました！完結おめでとうございます(_ _) (6月23日 8時) (レス) @page45 id: 2432bd82c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮
x他1人 | 作成日時：2023年6月11日 0時
